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自分が死んだ後、個人情報を管理するための3つのアイデア

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自分が死んだあとの情報をどうするか? あらゆる情報をデジタル化するようになった今、死後の情報管理は多くの人の関心対象です。

Q&Aサイト「Stack Exchange」では、死後の情報管理について以下のような質問が投げかけられました。

「自分の死後、銀行口座の暗証番号といった重要な情報をしかるべき人が見れるようにしたいです。生きている間は情報を秘密にしつつ、死後にのみ特定の人に情報を公開するにはどうすればよいでしょうか?」と投稿された質問に対して、寄せられた回答から3つの良いアイデアを紹介します。


1.重要な情報を記録したビデオを作り、ビデオとパスワードを人に託す


以下、Adnanさんの回答。

1年以上前、自分の人生に対する不安が膨らんでいたときに、僕は次のような行動をとりました。




周囲の人々に知ってほしい情報の全てを記録したビデオを作る そのビデオを「TrueCrypt」上に保存 ビデオを2つ複製し、最も信頼している2人の友人に渡す そのビデオを開くためのパスワードを、父親と当時のガールフレンドに伝える
父親とガールフレンドには、パスワードを他人に教えないようお願いし、友人2人には、僕が死んだあと、もしくは合理的に考えて死んだと思われるときに、父親とガールフレンドにビデオを渡すように伝えました。

この手段は、身近な人々との間に、何年もかけて築いた信頼があるからこそ可能です。僕は完全に自動化されたシステムを信頼していません。たとえば、音信不通になると任意の受信者に用意したメッセージを送れるサービス「Dead Man's Switch」を使ったことがあります。ですが、死んでいないにも拘わらず何週間、あるいは何カ月か姿を消すことだってありえるのに、Dead Man's Switchではその間に起動してしまうのです。

弁護士を雇うというアイデアもあります。遺言を書き、パスワードを渡し、死亡したときにのみ公開するように伝えるのです。こうすれば、パスワードは法的に守られることになります。


2.Googleの「Inactive Account Manager」を利用する


次は、davidwebster48さんの回答より。


Googleは「Inactive Account Manager」というサービスを開始しています。これを使えば、一定期間アカウントの使用がなかった際に、特定の信頼のおける人々があなたのアカウントにアクセスできるように設定できます。未使用期間は3〜18カ月の範囲内で設定できます。


3.銀行の貸金庫を利用する


最後はpetiepoooさんの回答。

銀行の貸金庫を利用してみてはどうでしょうか。同時に、小さなカードにパスワード類とそのパスワードを使うための情報を書いておきます。カードを折り畳んでパスワードを隠し、受取人の名前とプライバシーに関する注意事項を外側に書きます。最後に、その折り畳んだカードをラミネートにかけます。

次に遺言執行人(裁判所の命令のもと、貸金庫を開けることができる人)が誰であるかを特定した遺言状を書き、そこにパスワードを書いた紙の取り扱い方についても記載しておきます。

死後の情報受取人に対しては、重要ファイルを渡しておくか、情報の入手方法について伝えておきます。もしくは、それらの情報を遺言状かパスワードを書いたカードに記しておくのもよいでしょう。

ちなみに、私は物理メディアを信頼していません。CD-ROMなどは数年経つとデータが読み取れなくなるからです。USBドライブでさえも、いつかはデータが壊れてしまいます。定期的にファイルの状態を確かめる気力があるのなら、貸金庫にUSBドライブを保管するのも良いかもしれません。または、今後継続的にに安心して使えるサービスだと感じるのであれば、オンライン上にファイルを保管することも1つの手でしょう。

とにかく、受取人が情報を入手できなくなるほどプロセスを複雑にしすぎないことが大事です。PGPのような公開鍵暗号もオススメしません。とはいっても、WinZipのようなソフトの使用を避けたいのであれば、PGPやGnuPGを使うのもありでしょう。7-Zipを使うのも良いかもしれません。無料のオープンソースですし、簡単に利用可能です。


How can I share certain information only after my death? | StackExchange

Tessa Miller(原文/訳:佐藤ゆき)

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