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実物大の自由の女神のレプリカ。緑青が付く前の姿を想像することができます

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自由の女神。おそらく世界で最も有名な像。フランスからアメリカに送られたプレゼント。この像がフランスを発った時には、今私たちが思い描く自由の女神とはぜんぜん違った色・形でした。色はいわゆる銅の色。新しい10円玉の色でした。そしてパーツ毎に発送されましたから、全体の形は全く見えていませんでした。

この夏、ベトナム人のアーティスト ダン・フォー(Danh Vo)さんはその様子を再現しようと試みています。彼が作ったのは30個のパーツの正確なレプリカ。We the Peopleと名付けられたこのインスタレーションはパリの現代美術館( Musée d’Art Moderne)に展示されています。

全てのパーツはフォーさんと彼のチーム5年がかりで、手で作りました。材料は、2ペンス程の厚さの銅です。この位の厚さだと女神像の服のしわや鼻のカーブを簡単に正確に再現することができるのです。

このインスタレーションの目的は、緑青をまとう前の自由の女神像を想像させるというだけではありません。フォーさんのもっと深い思いが込められています。フォーさんは小さい時に家族と一緒にベトナムから逃げ出し、ボートで漂流しているところをデンマークの船に救出されてヨーロッパで保護されたという経歴のアーティストです。We the Peopleというこの像には、自由と居場所のなさについての彼の思いが込められているのです。キュレーターの1人はこう語ります。

フォーさんのプロジェクトの狙いは、自由の女神の全体像を再現することではなくて、パーツ毎に再現することです。それぞれはバラバラに世界中の美術館の間を動き回ります。同時に色々な場所にある自由の女神は、世界の結びつきを象徴するとともに、自由の概念を強調します。
We the Peopleはオリジナルの自由の女神が作られた経緯をトレースしていたりもします。オリジナルの設計者、フレデリク・バルトルディは資金集めに苦労し、自由の女神のパーツはパーツのまま何年か放置されていましたから。

We the Peopleは8月18日までパリにあり、その後世界中を飛び回る予定です。


爪一枚どの位の大きさなのか、すごい気になります。


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[DesignBoom]

mio (米版)

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