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人類の歴史を変えるかもしれない偉大な発明。
従来の記録メディア-CDやDVD、それにHDDやSSDにはどれも数年から長くて数十年という寿命がありました。貴重な資料をいかにして保存するか。長らく研究者のテーマであった「半永久的に保存することのできる記録メディアの開発」を実現しようと、イギリスのサウサンプトン大学とオランダのアイントホーフェン工科大学のチームが共同で研究を続けているのが、100万年以上保存することができる360TBのガラスディスクの開発。彼らは石英とナノ構造素材で作られたガラスに似たディスクにレーザーで記録することで、経年劣化とは無縁の記録メディアを産みだすことに成功しました。
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またこのガラスディスクは耐久性にも優れ、例えば火災で燃えてしまっても華氏1832度の温度まで記録物を損傷なく保管することができます。半永久的に保存することのできる記録メディアの誕生は、文明を後世に伝達することを容易にして人類の進歩に貢献する。サウサンプトン大のPeter Kazandky教授はそう語っています。
両大学のチームはこのガラスディスクの実用化に向け、更なる研究を続けていくそうです。
[CNET via SLASHGEAR , gizmag]
(KITAHAMA Shinya)
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