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水没してしまったガジェットは、ボール一杯の生米の中に入れておけば吸湿してくれるそうですね。全部が全部救われるわけではありませんが。
米はそれだけではなく端末のバッテリー寿命に非常に重要な役割を担うかもしれない...そんな研究結果が発表されました。
ガジェットの心臓とも言えるリチウムイオンバッテリーではグラファイト電極(アノード)が使われています。しかし大量のポータブルデバイス、そして電気自動車時代の到来によって、さらに効率が良くて代替可能な素材が求められています。シリコンアノードを用いた電池は、炭素の10倍の容量を持つ可能性があるということで研究が重ねられています。しかしながら費用面等でまだ多くの問題が残されています。
そこで「米」に白羽の矢が立ったのです。
精米後の廃棄物として処理されるもみがらを酸と熱で処理してリチウムイオンバッテリーのシリコンとして抽出して利用できることが、韓国の研究チームによって米国科学アカデミーで発表されました。米のもみがらは、処理によっては純度99.9%以上のシリカになるのだそうです。
米シリコンは他のシリコン合金より効果が高いだけではなく、供給の問題もクリアできそうですよね。米のもみがらは毎年何百万トンも廃棄されているものですから。
この発見は、実用化できるまで研究が進むかどうかはまだわかりませんが、もし可能になれば多くの人が幸せになれるかもしれませんね。
[Wired]
mayumine(ERIC LIMER 米版)
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