28歳、29歳、25歳、と20代後半を生きる人々は、世間的には「立派な大人」です。社会人として世の中に出て、そして、企業戦士として先輩や上司に怒られながらも働きまくっているのが、「立派な大人」だとするならば、この年齢の人々が登場するドラマ「SUMMER NUDE」には「立派な大人」は一人も見当たらないと言えるでしょう。
この夏からスタートしたフジテレビの月9は、山下智久、香里奈、戸田恵梨香をメインキャストに据え、真心ブラザーズの「サマーヌード」をモデルに制作された夏の恋を描く恋愛ドラマです。
28歳、29歳、25歳は、彼らメインとなる登場人物の年齢です。「SUMMER NUDE」は、四捨五入してもう30歳、という年齢からは想像できない彼らの「夏のひととき」を延々と見せてくれます。今回は、このドラマの正しい見方をご紹介します。第1話を見逃した方も、見たけど楽しめなかった方も、今後一切見る気がない方も、筆者が紹介するその正しい見方でこのドラマを楽しんでみてはいかがでしょうか?
バカの隣にいることは一番最悪
筆者は、自分で申すのもなんですが、日常生活では非常におとなしく、冷静で、騒ぐことが大嫌いな性格だと自分自身を捉えています。しかしながら、海へ行くとその性格がちょっとだけ変わってしまうのです。去年の夏に、同僚と海へ行き、ひたすらお酒をあおっておったのですが、その際、なぜか砂浜で上司と相撲を取ることになり、なぜか服を着たまま、上司と二人、なぜかびしょ濡れになることを物ともせず、なぜか海の中へガンガン突き進み、結果、スマホを水没させてしまう、という「なぜか」だらけのバカな行為をしてしまいました。
この出来事は、普段の筆者の性格からは考えられない行動です。着衣のまま、ポッケにスマホを入っていることも忘れ、海で相撲をとっている人物にとっては、その行為は刹那的には非常に楽しいものでしょう。しかしながら、たまたま行った砂浜でそんなバカが隣にでもいたら、その方々にとっては「最悪の夏の思い出」になること間違いありません。バカの隣にいることが、一番最悪なのです。
長々と、筆者の夏の思い出を記してしまい、申し訳ありません。しかしながら、この思い出を記したのには理由があります。ドラマ「SUMMER NUDE」は、まるっきりこの筆者の思い出と同じ構造のドラマだから記したのです。
バカになってバカを制す!
「夏」「海」「酒」は、30目前の良い大人を完全に「バカ」にさせる、ということを1時間も使って、長々と語っているのが、この「SUMMER NUDE」なのです。山下智久演じる主人公に騙されて、東京から千葉のさびれた町まで連れてこられたのにもかかわらず、なぜかその町から帰らない女。香里奈演じるその女性が東京へ帰ったら困るのにもかかわらず、なぜか彼女に無礼千万の主人公たち。このドラマは、「なぜか」に満ちあふれたドラマです。
「バカなのか?」と思わず聞きたくなるほどに、すっとんきょうな行動と発言しかしない登場人物。彼らは、決して悪い人には見えません。おそらく、「バカ」だからでしょう。しかし、なぜ「バカ」なのか? 彼らは本当に「バカ」なのでしょうか?
そう自分に問うたとき、筆者の脳裏に昨年の夏の思い出が蘇ったのです。「ああ、そうか! 人は、夏、海、酒、この3つを前にすると、バカになるんだ!!」彼らのすっとんきょうな行動にいちいちイチャモンをつけたり、怒ったり、つっこんだりするのは、それこそバカです。ミイラ取りがミイラになるとは、このことです。
しかしながら、このドラマを見ていると、どうしてもつっこみたくなるも事実。特に、登場人物と同年代の人々にとっては、見るのさえ苦痛に感じるかもしれません。たとえば、居酒屋でウルサい若者が隣の席で飲んでいると、ムカムカしてしまうことがあります。それならいっそ、そのウルサい若者集団に入り込み、彼らよりも騒げば良いのです。そうすれば、ムカムカは一切消え去ります。
つまり、このドラマを見ていて、どうしてもつっこみたくなったならば、クーラーを止めて、熱帯夜に汗して、できる限り海に近づき、酒を飲みながら見ることをお勧めします。登場人物と同じ状況を作り出し、自分自身を「バカ」にさせるのです。涼しいところにお住まいの方は、暖房をつけてください。内陸にお住まいの方は、海を想像してみてください。酒が飲めない方は、申し訳ありません。違う方法をご自分で見つけて下さい。月曜夜の1時間ぐらいは、バカになってもいいじゃないですか! 「バカになってバカを制す」ドラマが、この「SUMMER NUDE」なのです。
ドラマのモデルとなった、真心ブラザーズの「サマーヌード」を改めて聞いてみました。“夏のバカ”は音だととても爽快に楽しむことができます。これが映像になると、事態は一変してしまうのですが。ドラマを見た後に、歌詞を噛み締めながら曲を聞くと、音楽の良さが手に取るようにわかります。曲とともにこのドラマを楽しむのもオススメです。
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バカの隣にいることは一番最悪
筆者は、自分で申すのもなんですが、日常生活では非常におとなしく、冷静で、騒ぐことが大嫌いな性格だと自分自身を捉えています。しかしながら、海へ行くとその性格がちょっとだけ変わってしまうのです。去年の夏に、同僚と海へ行き、ひたすらお酒をあおっておったのですが、その際、なぜか砂浜で上司と相撲を取ることになり、なぜか服を着たまま、上司と二人、なぜかびしょ濡れになることを物ともせず、なぜか海の中へガンガン突き進み、結果、スマホを水没させてしまう、という「なぜか」だらけのバカな行為をしてしまいました。
この出来事は、普段の筆者の性格からは考えられない行動です。着衣のまま、ポッケにスマホを入っていることも忘れ、海で相撲をとっている人物にとっては、その行為は刹那的には非常に楽しいものでしょう。しかしながら、たまたま行った砂浜でそんなバカが隣にでもいたら、その方々にとっては「最悪の夏の思い出」になること間違いありません。バカの隣にいることが、一番最悪なのです。
長々と、筆者の夏の思い出を記してしまい、申し訳ありません。しかしながら、この思い出を記したのには理由があります。ドラマ「SUMMER NUDE」は、まるっきりこの筆者の思い出と同じ構造のドラマだから記したのです。
バカになってバカを制す!
「夏」「海」「酒」は、30目前の良い大人を完全に「バカ」にさせる、ということを1時間も使って、長々と語っているのが、この「SUMMER NUDE」なのです。山下智久演じる主人公に騙されて、東京から千葉のさびれた町まで連れてこられたのにもかかわらず、なぜかその町から帰らない女。香里奈演じるその女性が東京へ帰ったら困るのにもかかわらず、なぜか彼女に無礼千万の主人公たち。このドラマは、「なぜか」に満ちあふれたドラマです。
「バカなのか?」と思わず聞きたくなるほどに、すっとんきょうな行動と発言しかしない登場人物。彼らは、決して悪い人には見えません。おそらく、「バカ」だからでしょう。しかし、なぜ「バカ」なのか? 彼らは本当に「バカ」なのでしょうか?
そう自分に問うたとき、筆者の脳裏に昨年の夏の思い出が蘇ったのです。「ああ、そうか! 人は、夏、海、酒、この3つを前にすると、バカになるんだ!!」彼らのすっとんきょうな行動にいちいちイチャモンをつけたり、怒ったり、つっこんだりするのは、それこそバカです。ミイラ取りがミイラになるとは、このことです。
しかしながら、このドラマを見ていると、どうしてもつっこみたくなるも事実。特に、登場人物と同年代の人々にとっては、見るのさえ苦痛に感じるかもしれません。たとえば、居酒屋でウルサい若者が隣の席で飲んでいると、ムカムカしてしまうことがあります。それならいっそ、そのウルサい若者集団に入り込み、彼らよりも騒げば良いのです。そうすれば、ムカムカは一切消え去ります。
つまり、このドラマを見ていて、どうしてもつっこみたくなったならば、クーラーを止めて、熱帯夜に汗して、できる限り海に近づき、酒を飲みながら見ることをお勧めします。登場人物と同じ状況を作り出し、自分自身を「バカ」にさせるのです。涼しいところにお住まいの方は、暖房をつけてください。内陸にお住まいの方は、海を想像してみてください。酒が飲めない方は、申し訳ありません。違う方法をご自分で見つけて下さい。月曜夜の1時間ぐらいは、バカになってもいいじゃないですか! 「バカになってバカを制す」ドラマが、この「SUMMER NUDE」なのです。
ドラマのモデルとなった、真心ブラザーズの「サマーヌード」を改めて聞いてみました。“夏のバカ”は音だととても爽快に楽しむことができます。これが映像になると、事態は一変してしまうのですが。ドラマを見た後に、歌詞を噛み締めながら曲を聞くと、音楽の良さが手に取るようにわかります。曲とともにこのドラマを楽しむのもオススメです。
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