ご存じかもしれないが、Andoroidのアップデートには2種類ある。一つはOSのバージョンアップをするメジャーアップデートで、もう一つはソフトウェア更新。Windowsに例えて言えば、OSを7から8にアップデートするのがメジャーアップデートで、Windowsアップデートみたいなものがソフトウェア更新だ。
そもそもAndroid OSは新しいほうが快適なのか? Windowsの場合、必ずしも最新OS=最良とは限らない気もするが……。
「バグフィックスと機能強化が行われるので、快適と言っていいでしょう。ただしUIの変更を伴うことも多く、操作に戸惑うことがあるかもしれません。これは、慣れるしかありませんね」とは、ITライターの柳谷智宣氏。
OSも含めて、Androidのアップデートで注意すべき点はあるのか?
「必ずアップデートすべきなのは、セキュリティ関係の不具合を修正するアップデート。それ以外は、現状に大きな不都合がなければ、必ずしも慌ててすぐに行わなくてもいいかもしれません。ただ、注意すべきなのは、Android OSの新バージョンが登場しても、すべての端末で利用できるとは限らないこと。最新機種でも、すぐ次のバージョンのOSに対応しないということもあります。例えば過去に、『GALAXY S』と初代『GALAXY Tab』はAndroid 4.0にアップデートできませんでした。また、アップデートは自宅や会社などで行い、適当に電車の中などで行わないほうがいいでしょう。フル充電で、可能であればACアダプタに接続して行います。通信状態もチェックし、できればWi-Fiに接続したほうがいい。この状態でアップデートすればほぼ問題ないのですが、念のため写真などの重要なデータはバックアップしておくと安心です」
Windowsに比べてAndroid OSの進化は早すぎないか?
「Android OSはまだ歴史が浅いので、現在も進化途中です。Windowsのように熟成していないので、サイクルが速くなるのは当然です。とはいえ、Windowsのように無理に何かが付け加えられていたり、しなくてもいい変更が加えられていることはほとんどありません。ユーザーからのニーズに応えたり、使い勝手を改良してくれています」
今後もAndroid OSの進化のペースは変わらないのか?
「Android は、バージョン2、3、4など整数部分のアップデートでは大きな変化が見られます。確かに、数年で急激に進化しましたが、今後は大きなバージョンアップの間隔が長くなっていくでしょう。小数点以下のバージョンアップは、Windowsでいうならサービスパックのようなものです」
直近では、9月3日にAndroid4.2に対応する「Xperia A SO-04E」の場合、アップデート後、下記のようなことが可能になり、かなり快適になる見込み。
・ロックスクリーンからカメラやウィジェットが起動できるようになる
・Bluetoothでテザリングができるようになる
・POBox Touch(文字入力)でデコメ予測変換ができるようになる
・ノートアプリビューモードでハイパーリンク(電話番号/ウェブサイトアドレス/添付データ)に対応する
「Xperia A SO-04E」は、深夜帯の予約DLのみの対応だが、Xi/FOMA経由でのアップデートにも対応する(推奨はWi-Fi)。
「端末にメモリ不足などのスペック不足があるなら、昨今メーカーはアップデートを配布しません。端末メーカーがアップデートを推奨する端末なら、迷わず更新するといいでしょう」
Androidスマホを快適に使うためにも、適切なアップデートを心がけよう。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
【関連記事】
・スマホバッテリーの「やってはいけない」こと
・なぜ国内ではSIMフリー・スマホが少ないのか?
・見られて恥ずかしいデータは時限保存すべし
・ネットに不慣れな人はFacebookよりLINEがイイ
・韓国美女はiPhoneよりAndroidがお好き!?