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飛行機の南回り北回りとは?

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かつて飛行機でヨーロッパへ行くには、南回り便か、北回り便に乗る必要がありました。これはどういうルートをたどっていたのでしょうか?



ソ連上空が通れない
日本からヨーロッパへ行く場合、ロシアの上空を通過していくのがもっとも近道のルートです。ですが、ソ連時代は、上空を飛ぶことには厳しい制限がありました。1970年代からは、一部の路線はシベリア上空ができるようになりましたが、ほとんどの路線は北回りか南回りを通っていたのです。

北回りとは
北回りとは、北極の上空を通過して向かうルートです。日本から北回りのヨーロッパ線に乗る場合、まずアラスカのアンカレッジに向かい、そこから、さらに北極上空へと向かいます。日本とヨーロッパを向かうルートとして使われており、ビートルズもこのルートで来日しました。ビートルズの来日時には日本に台風が接近していため、ビートルズのメンバーはアラスカのアンカレッジで、10時間以上も足止めになるトラブルがあり、日本到着が真夜中になってしまったのは有名な話です。

南回りとは
一方の南回りのルートは、日本から南へ向かいアジアの各都市をホッピングのように経由していくルートです。香港、バンコク、マニラなどを経由することが多かったようです。そこからさらにインド、パキスタン、イランと飛んでゆき、ヨーロッパへ至るルートです。ヨーロッパまで行かないまでも、インドや東南アジアを旅する若者に使われた路線でもあります。航空機のチケットの値段が、北回り便や、シベリア上空を通過する便に比べて安いために、若者に重用されていたのです。ただし南回り便は、気候が不安定であったり、あるいは政情不安定な国も多くありました。その分チケットの値段は安いのですが、本当に着くかわからない、あるいは途中の都市で何日も足止めにされるといったこともあったようです。




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