景気回復がいまだに実現しない昨今、世の中の企業はさまざまな工夫をこらして“儲けが出るビジネスモデル”を考え出している。その仕組みに思わず納得してしまうものもあれば、一方で、「知らないほうがよかった……」と後悔してしまうものだってある。各業界をよく知る人物たちへの徹底取材をもとに、そんな知られざる“儲けのカラクリ”に迫った!
【街コン】薄利多売の街コン商売。悪徳業者は食事をケチって儲けに回す
今やすっかり、“男女の出会いの場”として定着した街コン。当然、さぞ儲かっているかと思いきや、実態は“薄利多売”だという。
都内で街コン運営に関わる、B氏が明かす。
「街コンの原価でもっとも大きいのは食事。参加費が5000円ならば、その7、8割は飲食店への支払いになってしまう。企業の協賛も難しいですね。せいぜい数百人規模ですし、『街コンに行った』って口コミしてくれる人も少ないですから。正直、毎週末のように開催しないと利益は出ないです」
ただし、なかにはひどい方法で利益を上げる運営業者も存在する。
「僕が聞いた例だと、食事をすべて、安いケータリングでまかなったという会社があります。飲食店はあくまで会場を借りただけで、並んだ料理は宅配のオードブル。お店の食事を楽しみにしていた、参加者はかなり怒ったそうです」
B氏によると、「その方法なら飲食の経費は5割ほどに抑えられる」という。だが、こんな業者が増えれば、街コン全体の評判が悪くなるのは間違いない。
では、事前にダメな街コンを見分ける方法はあるのだろうか。
「やはり、後ろめたいところがある業者は、訴訟リスクがあるので企業名を表に出して活動しません。今は街コンのポータルサイトから応募する人も多いですが、必ずリンク先のHPを見てください。信用できるのは、ちゃんと何か問題があったときの連絡先を載せているところ。メールアドレスだけじゃなく、最低でも電話番号が明記されているか確認すべき」
また、同じ街で何度も開催実績がある業者は、地元から評判が良いことを意味するので信用度が高い。出会いの前に出はなをくじかれないよう、要チェックだ!
【チェックポイント】
同じ街で開催実績が多く地元の評判もいい街コンはお得な可能性大
― 消費者が知らない[原価のカラクリ]【5】 ―
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