TAKE96:結婚向きの相性とは
婚活において気になるもののひとつが「相性」。
誰だって、結婚したらできれば離婚はしたくないもの。だからこそ、相性のいい人と結婚したいと考えます。
一般的に「相性のよさ」として挙げられるのは、なぜか双極なふたつの定義。
ひとつは「似た者同士」。
もうひとつは「真逆のタイプ」。
前者は考え方や価値観が似ているとか趣味が同じとか、出会いの時点からわかりやすく「気が合う」ことをお互いが感じやすい相性です。
しかし後者は、一見すると「合わないかも」と思わせてしまう組み合わせ。それなのに「相性がいい」と捉えるのは、互いにないものを補い合えるから。後者は付き合ってみなければわかりにくい相性ですね。
私見ですが、周囲のカップルや夫婦を分析した限り、どうやら恋愛の相性と結婚の相性は必ずしも同じではないように感じます。
恋愛中はラブラブだったはずが、結婚した途端あっけなく離婚してしまったり、逆に結婚にこぎつけるまではケンカばかりだったのに、夫婦になったらとても仲良しになるなど、同じ相手でありながら、ふたりの関係によって相性までが変化してしまうのは実に不思議なもの。
果たして、そこにはどのような違いがあるのでしょうか。
これまで集めたケースでは、当事者から以下のような意見が挙げられました。
■結婚して相性が悪くなった実例
・宗教観の違いを受け入れられなかった
・家柄が違い過ぎてついていけなくなった
・一緒に住んだら相手のルーズさに耐えられなくなった
・出産を機にセックスレスとなり破局
いずれも共通しているのは「違い」がクローズアップしたこと。
恋愛とは違い、結婚は双方の親族など関わる人間関係も増えれば、相手(特に夫側)の家庭環境に影響されやすくなります。恋人時代から薄々気づいていた事柄さえも、密に関わるようになれば無視するわけにもいきません。
よくいわれるのが「結婚したら相手(の性質)が変わってしまった」という意見。
しかし相手は同じ人間。突然変わってしまったのではなく、恋人から家族になったことで安心して甘えるようになったり、これまで見せていなかった「普段の状態」が露呈したに過ぎないケースがほとんどです。
「こんなはずじゃなかった」と嘆かないためには、恋人のうちから家族公認になっておいたり、週末同棲など家族的なレベルの付き合いまで進展しておくこと。よそゆきのカッコつけた状態のまま結婚にこぎつけてしまうのはリスク大です。
■結婚して相性がよくなった実例
・家族になったことで不安がなくなった
・子どもが産まれて絆が深まった
・価値観が似ているので楽
・夫婦になったことで夜の生活が大胆に
これまでふたりの間にあった緊張や不安が結婚によって解消し、本来の相性のよさが表面化したことがうかがえます。
人との出会いは縁ですが、そこから結婚へと進展するためには、何らかの「相性のよさ」を感じているものではないでしょうか。でなければ、たとえ出会っても交際にすら至らない(あるいは付き合ってもすぐ別れてしまう)など、自然と淘汰されてしまうはず。
冒頭の「似た者同士」「真逆のタイプ」のどちらが結婚向きかといえば、おそらく前者のほうが諍いは少ないと思います。
結婚は生活ですから、帰る家がストレスとなっては長く続きません。そういう意味でも、違いすぎて理解の困難な相手よりは、似た環境で育ってきたなど「わかりやすい」相手のほうが気楽なはず。
ただし相性は決まったものではありません。さまざまな変化に対応する柔軟さがあれば、今はベストな相性とはいえなくても、時間とともに良くなる可能性はあります。
相手に染まるのも寄り添うのも愛情あってこそ。
相性がよくなるために愛情が不可欠だということは、覚えておきましょうね。
※@nifty恋愛・結婚からの寄稿です。
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