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今ひそかに注目を集める下水道、雑誌「Pen+」が特集

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昼間は猛暑、夕方からゲリラ豪雨……そんなパターンがここ最近の定番になっているが、午後から出かけたい人や外回りの営業マンなどにとっては、なかなかに厄介な問題。そんなとき、降雨情報を分かりやすく地図上に表示してくれるWEBサービス「東京アメッシュ」などにたびたびお世話になっている、なんて人は少なくないだろう。

では、この「アメッシュ」、一体どこが運営しているかご存知だろうか。天気情報センター? 気象協会? 実は、意外にも“東京都下水道局”が昭和63年から開始しているサービスなのだ。

下水道と降雨情報……一見なんの結びつきもなさそうだが、集中豪雨などが発生すると浸水被害を引き起こす原因になりかねないため、雨の情報を正確に知ることは下水道施設の運転に欠かせないのである。

ただ生活排水や汚水の“通路”としか意識していなかった下水道でも、その役割を知り、内部を垣間見ることで、グッと興味が湧いてくるはず。それこそ“ダム萌え”“工場萌え”“鉄塔萌え”“団地萌え”などなど、ある一定の人工建造物に心を揺さぶられる……なんて人には、次なる萌え対象としてぜひともオススメしたい好物件でもあるのだ。

雑誌「Pen+」その1

そんな“下水道”を、豊富な写真と関係者らの解説をベースに編纂したムック「Pen+」は、今ひそかに注目を集めつつある下水道の“入門書”として最適な一冊。いや、その充実の情報量は、むしろ“下水道・虎の巻”と呼ぶべきかもしれない。

気になる内容は、「ビジュアルで振り返る、下水道の歴史」と題し古代遺跡から近代に至る世界各国の下水道を写真+解説で魅せる歴史コーナー、評論家の山田五郎がエスコートする「汚水が処理されて、きれいになるまで」なる社会化見学風の特集、そして日本が世界に誇る最新テクノロジーの紹介を挟み、幻想的な下水道の写真をドドンと1ページずつ使って掲載した、いわば「下水道グラビア」で折り返す。

雑誌「Pen+」その2

後半は、みうらじゅんによる「全国の下水道ゆるキャラ特集」(中でも札幌市建設局の“汚泥くん”(http://www.sapporo-src.com/kagakukan/chara-04.html)は秀逸)、下水道を影で支えるプロフェッショナルたちの誇らしげな仕事っぷり(“下水男子”と呼ぶらしい)、巨大建造物萌えにはたまらない「迫力の機能美を誇る下水道施設」の紹介。さらに下水資源を活用したというまさかのグルメ特集「ビストロ下水道」、いまや各地の“蓋”を投稿するサイト(http://manholemap.juge.me/)やアプリまで存在し“コレクション対象”となりつつある「マンホール」、怪しく魅力的な下水道が描かれる「名作映画」の紹介などなど、まさに下水道のフルコースを堪能できる内容となっている。

雑誌「Pen+」その3

雑誌「Pen+」その4

家庭排水や道路脇の排水溝、地面を打つ雨の流れ行く先……今後は下水のことを考えずにいられなくなるであろう、このムック。我々にとってもっとも身近な“下水道への入り口”でもある、部屋のトイレでじっくり読むといいかも!?

【関連情報】
「Pen+ 下水道のチカラ」
http://www.pen-online.jp/penplus/7842/

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