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なんだかなー、がイイハナシダナーに。
先日、Facebookのバグを通報した善意のハッカーKhalil氏が、本来受け取れると思われた通報に対する謝礼の支払いを拒否されたことをお伝えしました。謝礼は最低500ドル(約4万9000円)になるはずでした。拒否の理由は、彼がバグ通報後にマーク・ザッカーバーグCEOのFacebookウォールをそのバグを利用してハックしてしまったことです。でもそれはFacebookのセキュリティチームが彼の通報を何度も無視したため、業を煮やしてのことだったんです。Khalil氏はFacebook側の対応に納得できず、個人ブログに事の顛末を公開しました。
すると、その残念な話を知った別のハッカーMarc Maiffret氏が、資金集めサイトGoFundMeを使ってKhalil氏への寄付を募り始めたんです。目標額はなんと1万ドル(約98万円)でしたが、あっという間にその目標を超えてしまいました。
Maiffret氏自身は、今はセキュリティの専門家として極めてまっとうな仕事をしていますが、かつて10代の頃はかなりワイルドだったようです。あちこち不正アクセスしてFBIに家宅捜索されたこともあり、そのときも「どの案件で?」と自分でもわからないくらいだったと語っています。そんな彼はBloomberg Businessweekに次のようにコメントしています。
僕は正直、政府のシステムから、(マイクロソフト)や、もうどこでもハックしてきました。3年間もそんな時期が続きました。最近は(企業に協力することにも)魅力が出てきて、ハッキングと研究に興味がある人にとっては、(善意と悪意の)ふたつの道があるんです。 そんなダークサイドな過去を持つMaiffret氏だからこそ、ハッキングスキルを善意側に使ったKhalil氏が報われないことに深く同情して、Facebookのつれない対応に義憤を感じたんでしょうね。彼の呼びかけに応じて寄付した人たちも、その思いに共感したのでしょう。Facebookの冷たい対応にモヤっとする事案が一転して、ネットに集う人たちの力を感じる出来事となりました。
[Bloomberg Businessweek]
miho(米版/ Ashley Feinberg)
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