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甲子園制覇!  前橋育英・高橋光成は桐光・松井を超えるか?

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前橋育英(群馬)の初優勝で幕を閉じた今年の夏の甲子園。決勝戦まで防御率0.00を続けた2年生エースの右腕・高橋光成(こうな)投手(16歳)に注目が集まっている。

甲子園デビューとなった1回戦では、岩国商(山口)相手に3回2死から6回1死まで9連続奪三振の快挙を達成。10人目の打者にセーフティバント(投ゴロ)を決められ、昨夏、桐光学園(神奈川)の松井裕樹(ゆうき)投手がマークした大会記録の10連続奪三振には及ばなかったものの、その名を全国に知らしめるには十分だった。

甲子園でこの快投を目の当たりにした球技ライター・大島和人氏はこう絶賛する。

「ストレート、フォーク、縦横のスライダー、どの球種もストライクゾーンを目いっぱい使って、絶妙なコースに投げ分けていました。特に9連続奪三振のときは見逃せばストライク、振れば当たらないと手のつけられない状態だった。なかでも、縦の変化球は効果的でしたね。あれだけ縦の変化球を投げ切れるのも指先の感覚が優れている証拠。投手として非凡な才能を見せました」

前橋育英では1年夏からベンチ入りし、同年秋から背番号1に。身長188cm、体重82kgの堂々たる体格から繰り出されるストレートは最速148キロを誇る。加えて、直球と同じ軌道から鋭く曲がる縦スライダー、さらには鋭く落ちるフォークもある。

まだ2年生だけに、今後は松井の持つ10連続奪三振、さらに1試合22奪三振という記録の更新に期待したいところだ。

だが、本来、高橋は三振をたくさん取るタイプの投手ではないようだ。実際、群馬大会での1試合最多奪三振は9個だった。






大島氏もこう語る。

「連続奪三振はともかく、1試合22奪三振は序盤から終盤まで驚異的なペースで三振を取り続けないといけない。実際、5回終了時で11奪三振は、松井の1試合22奪三振と同じペースでしたが、終盤に失速して13個に終わった。最後の3回でギアを上げ、三振を量産した松井と、7回以降失速した高橋。スタミナの差は大きい」

それでも、今回の連続奪三振ショーでプロ野球のスカウト陣の評価はうなぎ上りだという。

高校野球に詳しいスポーツライターの田尻賢誉(まさたか)氏がこう語る。

「彼の投球を初めて実際に見たスカウトも多くいたのですが、噂どおり、もしくはそれ以上の投手だともっぱらの評判です。なかには同学年の安楽智大(ともひろ/愛媛・済美)の名を挙げ、『西の安楽、東の高橋』とまで言う人もいた。また、『ダルビッシュ有や田中将大のようにプロ1年目、2年目から活躍できる』『将来的には球界を代表するエースになる』と評価する人もいたほどです」

同学年の安楽はともかく、あのダルビッシュと比較するなんて、少し前のめりすぎる気もする。

だが、当の高橋本人もダルビッシュを相当意識しているようで、彼のツイッターのアカウント名は「高橋光成@Darugoe1」(ダル超え)というもの。今回の活躍を受け、一部ネット上で話題にされたせいか、アカウント名は変更され、非公開になったが、ダルビッシュ以上の投手を目指すという高い志を持っているに違いない。

「数年前、甲子園を沸かせた某投手が自分のメールアドレスに『(人類最速171キロ左腕の)チャップマンを超える』といった文字を入れていたことを思い出しました(笑)。目標が高いのは素晴らしいこと。高橋も今までは“群馬の好投手”としてしか見られなかったのが、今後はあらゆる人から注目を集めることになる。そういった状況のなかで、いかに自分を見失うことなくやれるかが成長のカギになるでしょう」(田尻氏)

高橋の“ダル超え”伝説は始まったばかりだ。

(取材・文/コバタカヒト) 【関連記事】
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