皆様、こんにちは。だいすけです。犬じゃない、俳優のだいすけです(ネットでは犬のだいすけ君のほうが有名のようで……)。
登山シーズン本番、山頂への登山道は連日大行列です。僕らの働く山小屋「胸突江戸屋」も8月いっぱい満室。毎日200人ものお客さんを迎え、僕も幸司もてんてこまいです。
さて、巷で噂の超大好評連載『富士で暮らせば』も第3回目。昨日から入山料1000円の社会実験も始まりましたが、今回はぜひお耳にお目々入れておきたい富士山の“物価”について。もちろん、ここ掘れワンワン的なお得情報でなく、富士山は品物のお値段もハイクラスですから、ここ読めフムフム的に知っていただけるとよろしいかと。
■富士山はお洒落なオープンカフェ?
山小屋の売店では飲み物、スナック菓子、チョコレート、カップ麺、栄養補助食品などを扱っています。値段はコンビニの2倍。例えば、水、お茶などドリンク類はALL500円。100ml=100円……飲みながら震えそうでしょ? 「高すぎっ!」と買うのをやめる方もいますけど、富士山じゃどこも同じです。山頂に行ってごらんなさいっ、600円のところも! しかしながら、山で水分は貴重。我慢しないでください。お洒落で広~いオープンカフェで飲んでいると勘違いしていただければ、さほど気にならないかと……。
ちなみにビールは600円。みんな、水600円は眉をひそめるのにビールは怒らないのさ。それどころかスナックも買って宴会を始めるお客さんや、水のように飲む方も。気圧が低く、お酒の回りが早いから見ていて心配になります。うらやましいんじゃなくて、心配になるんですよね、ほんとに。うらやましいとかじゃなく、ええ。
売れ筋ナンバーワンはチョコレート。下界の2、3倍の値段にもかかわらず、毎日飛ぶように売れます。疲れを癒してくれるのは女性ではなくチョコレートなんです! と、自信をたっぷりに言う俺には本当にチョコレートが必要……。そして、いつだって真夜中ナンバーワンッ!のカップヌードル600円。スーパーの特価だと100円なのに。ギャラがめっぽう高いのに出演を熱望される売れっ子俳優みたいじゃないかっ! 悔しいこと!
でも! 富士山だからって無意味に物価を高くしているわけじゃない。小学生でもわかるシンプルな理由があるんです。それは……。
■富士山の物価のヒミツは…
山小屋では必要な物資を週6回、ブルドーザーで五合目から運んでいます。その1回の所要時間、約3時間。積載量も限られているので余分な物は運べません。この運搬費用が莫大にかかっています。なので運ばれてきた山小屋の商品はすべて高くなります。
ブルドーザーが富士山を登って来る光景はそれはそれはミスマッチで。なのになんだか目が離せない。それを目撃できるチャンスは午前中の須走口! どちらかというと、ブルドーザーに乗ってる自分を目撃されたいというお方は、一往復30万円からチャーターできるそうです。
そんなわけで、100円ライターだって300円になってしまうのです。100均では今どき3本100円ですが、愛煙家は笑いながら買っていきますよ(ちなみに気圧が低く電子ライターはつきません)。ライターがあるならタバコも?と思いきや、タバコは売ってません。なぜならご存じのどおり、タバコの価格は全国一律。たとえ標高3400mとて、運搬費用を上乗せすることはご法度ですから。ちなみに僕は喫煙する人ですが、大自然を前に吸うタバコはウマい、同時にやや後ろめたい……。ここに来てからめっきり本数は減っています。
最後に、富士山の物価でもうひとつ忘れてはならないことが……。
それは、食べ物と隣り合わせで絶対必要なトイレ。もちろん有料ですよ! 安いですよ! 1回200円(宿泊客は100円)です! 1回の登山でかなりの金額をトイレに使うことになりますが、ま、漏らすよりはよいかと……。ちゃんとした水洗ですから! バイオトイレですから! バイオトイレとは、排泄物をオガクズなどとまぜ合わせ、水分は蒸発させてバクテリアによって排泄物を分解する、環境にやさしいトイレのこと。
とにかく、メンテナンス代とトイレの維持費にお金がかかるそうです! 紙は流せませんので備え付けのゴミ箱に。しっかりと、トイレの神様がいるから勘弁してください!
これから富士山に登ってみようと考えてる皆さん。確かに物価は高いけれど、登った経験、生で見る御来光、富士山での経験すべてが「お値段以上♪♪♪」です(CM狙ってるとか、そんなんじゃないですよ? ホントに)。だいすけでした!
*次回は8月2日(金)更新予定です
●だいすけ
1982年7月21日生まれ、神奈川県出身。Men’s non-no「TBC広告」、花王「サクセス」などCMのほか、舞台「シャバダバ」、映画「てやんDays」などに出演。調理師免許を保有
●松下幸司(まつした・こうじ)
1982年3月21日生まれ、和歌山県出身。01年に「men’s egg」モデルとしてデビュー。「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(フジテレビ)、映画「くれないの盃」「タナトス」、舞台「走れ!新九郎」などに出演
■ブログ「だいすけ、松下幸司のさすらいの“山男2人組”富士山本八合目奮闘記」 【http://046.holidayblog.jp/】
登山シーズン本番、山頂への登山道は連日大行列です。僕らの働く山小屋「胸突江戸屋」も8月いっぱい満室。毎日200人ものお客さんを迎え、僕も幸司もてんてこまいです。
さて、巷で噂の超大好評連載『富士で暮らせば』も第3回目。昨日から入山料1000円の社会実験も始まりましたが、今回はぜひお耳にお目々入れておきたい富士山の“物価”について。もちろん、ここ掘れワンワン的なお得情報でなく、富士山は品物のお値段もハイクラスですから、ここ読めフムフム的に知っていただけるとよろしいかと。
■富士山はお洒落なオープンカフェ?
山小屋の売店では飲み物、スナック菓子、チョコレート、カップ麺、栄養補助食品などを扱っています。値段はコンビニの2倍。例えば、水、お茶などドリンク類はALL500円。100ml=100円……飲みながら震えそうでしょ? 「高すぎっ!」と買うのをやめる方もいますけど、富士山じゃどこも同じです。山頂に行ってごらんなさいっ、600円のところも! しかしながら、山で水分は貴重。我慢しないでください。お洒落で広~いオープンカフェで飲んでいると勘違いしていただければ、さほど気にならないかと……。
ちなみにビールは600円。みんな、水600円は眉をひそめるのにビールは怒らないのさ。それどころかスナックも買って宴会を始めるお客さんや、水のように飲む方も。気圧が低く、お酒の回りが早いから見ていて心配になります。うらやましいんじゃなくて、心配になるんですよね、ほんとに。うらやましいとかじゃなく、ええ。
売れ筋ナンバーワンはチョコレート。下界の2、3倍の値段にもかかわらず、毎日飛ぶように売れます。疲れを癒してくれるのは女性ではなくチョコレートなんです! と、自信をたっぷりに言う俺には本当にチョコレートが必要……。そして、いつだって真夜中ナンバーワンッ!のカップヌードル600円。スーパーの特価だと100円なのに。ギャラがめっぽう高いのに出演を熱望される売れっ子俳優みたいじゃないかっ! 悔しいこと!
でも! 富士山だからって無意味に物価を高くしているわけじゃない。小学生でもわかるシンプルな理由があるんです。それは……。
■富士山の物価のヒミツは…
山小屋では必要な物資を週6回、ブルドーザーで五合目から運んでいます。その1回の所要時間、約3時間。積載量も限られているので余分な物は運べません。この運搬費用が莫大にかかっています。なので運ばれてきた山小屋の商品はすべて高くなります。
ブルドーザーが富士山を登って来る光景はそれはそれはミスマッチで。なのになんだか目が離せない。それを目撃できるチャンスは午前中の須走口! どちらかというと、ブルドーザーに乗ってる自分を目撃されたいというお方は、一往復30万円からチャーターできるそうです。
そんなわけで、100円ライターだって300円になってしまうのです。100均では今どき3本100円ですが、愛煙家は笑いながら買っていきますよ(ちなみに気圧が低く電子ライターはつきません)。ライターがあるならタバコも?と思いきや、タバコは売ってません。なぜならご存じのどおり、タバコの価格は全国一律。たとえ標高3400mとて、運搬費用を上乗せすることはご法度ですから。ちなみに僕は喫煙する人ですが、大自然を前に吸うタバコはウマい、同時にやや後ろめたい……。ここに来てからめっきり本数は減っています。
最後に、富士山の物価でもうひとつ忘れてはならないことが……。
それは、食べ物と隣り合わせで絶対必要なトイレ。もちろん有料ですよ! 安いですよ! 1回200円(宿泊客は100円)です! 1回の登山でかなりの金額をトイレに使うことになりますが、ま、漏らすよりはよいかと……。ちゃんとした水洗ですから! バイオトイレですから! バイオトイレとは、排泄物をオガクズなどとまぜ合わせ、水分は蒸発させてバクテリアによって排泄物を分解する、環境にやさしいトイレのこと。
とにかく、メンテナンス代とトイレの維持費にお金がかかるそうです! 紙は流せませんので備え付けのゴミ箱に。しっかりと、トイレの神様がいるから勘弁してください!
これから富士山に登ってみようと考えてる皆さん。確かに物価は高いけれど、登った経験、生で見る御来光、富士山での経験すべてが「お値段以上♪♪♪」です(CM狙ってるとか、そんなんじゃないですよ? ホントに)。だいすけでした!
*次回は8月2日(金)更新予定です
●だいすけ
1982年7月21日生まれ、神奈川県出身。Men’s non-no「TBC広告」、花王「サクセス」などCMのほか、舞台「シャバダバ」、映画「てやんDays」などに出演。調理師免許を保有
●松下幸司(まつした・こうじ)
1982年3月21日生まれ、和歌山県出身。01年に「men’s egg」モデルとしてデビュー。「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(フジテレビ)、映画「くれないの盃」「タナトス」、舞台「走れ!新九郎」などに出演
■ブログ「だいすけ、松下幸司のさすらいの“山男2人組”富士山本八合目奮闘記」 【http://046.holidayblog.jp/】