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ガラケー冬の時代。理由はスマホのほうが儲かるから!?

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今夏はまさかの「全キャリア新モデルゼロ」。スマホからガラケーに戻したがっているユーザーも多い……なんて話も聞くのに、なぜかくも冷遇されるのか。ガラケーの“今”に迫る!【後編】

⇒【前編】はコチラ「夏の新機種リリースゼロ! ガラケーは絶滅するのか?」http://nikkan-spa.jp/462717

◆ガラケーよりスマホが儲かる理由

 昨年の携帯電話の出荷台数を見ると、スマホが7割でガラケーが3割。ある程度のニーズは確実に残っている。あるメーカーの開発担当者はこう洩らす。

「ガラケーの開発なんて、メーカー的には全然おいしい商売じゃなかった。なんと言っても、売れる端末と売れない端末の見極めが非常に難しいんです。スペックだけでは測れないし、当然デザインやカラーだけでもない。そのときどきの消費マインドによって左右されるとしか言いようがない。そんななかで、端末の売り上げを開発費に回すという自転車操業を繰り返しながら、いつ出るかもわからないヒット端末の登場に望みを繋いでいたわけです。その点、スマホはある程度“横並び”なので、ユーザーがバラけやすく、需要予測も立てやすい。ビジネスとしては、断然やりやすいですよね」

 そんな作り手側の事情を考えると、「ガラケーの新機種が出るのは年に1回」という現状のサイクルは妥当――というのが業界内の見解だ。「従来のように、ワンシーズンで多くの台数を売ろうというのではなく、細く長く売る方向にシフトしています」(モバイル評論家の法林岳之氏)

 もっとも、ガラケーユーザーとしては、ひとこと物申したい点もある。たまにしか新機種が出ないのは致し方ないとして、せっかく出てきたのが「どれも同じような端末」というのはいかがなものか? ドコモの中でいちばん新しい’12年冬モデルの4機種を並べてみた。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=467591

 ものの見事に「中庸な二つ折りケータイ」である。

「メーカーとしては、ただでさえガラケーの売れ行きに確信が持てないので『一番売れやすそうな端末』を出したいのが人情。かつて、三菱製のスライド式端末が根強い人気を誇りましたが、メーカーが儲けを出すまでには至らず、撤退を余儀なくされました。スライド式に関しては、パーツを作る工場自体が激減している。もはや、“個性派端末”自体が消え行く運命にあるのかもしれません」(法林氏)

 せめて、残されたガラケー派は、次回紹介する「処方箋」(http://nikkan-spa.jp/462718)を参考に「冬の時代」をサバイバルしてほしい。

― ガラケーの新機種はなぜ出ないのか【2】 ―



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