七夕の7月7日、DeNA渡辺直人内野手(32)と西武・長田秀一郎投手(33)の交換トレードが両球団から発表された。今季の渡辺は、開幕こそ一軍で迎えたものの、一度もスタメンで使われることなく、4月22日に登録抹消。
渡辺のポジションである二塁・遊撃には、内村賢介や山崎憲晴といった若手が台頭。5月24日には、遊撃手で主将の石川雄洋が二軍落ちしたが、渡辺は呼ばれず。二軍でも当初こそ二塁で起用されたものの、徐々に若手に出番を奪われ、指名打者や代打での登場ばかりに。二軍での成績は、1割4分7厘0本塁打と振るわなかった(7月7日時点)
その渡辺が6月下旬から突如、二軍でスタメンを張り出した。故障者などで内野陣が不足したこともあったが、突如としてベテランが出場し始めるのはトレードの前兆。まだまだできると他球団にアピールするための起用であることが多い。
渡辺のトレードで、森本稀哲(32)の動向にも注目が集まる。日本ハム時代、新庄剛志とともにパフォーマンスでもチームを盛り上げた森本は、10年オフにFAで横浜に移籍したが、思うような成績が残せていない。
それどころか、今季の森本は、これまで一度も一軍に呼ばれていない。DeNAの外野陣には荒波翔、ナイジャー・モーガン、多村仁志、金城龍彦、アレックス・ラミレスなど層が厚く、現在のところ森本が割って入る余地はない。7日の巨人戦では、本来三塁手の筒香嘉智が左翼でスタメン。森本の立場は、ますます危うくなっている。
そして、ここにきて森本も、渡辺同様に二軍でのスタメン出場が増えてきた。11年からの3年契約を結んでいる森本にトレードはないと思われるが、契約条項や話し合い次第では、その可能性もないとは言えない。いずれにしても、8千万円(推定)という高年俸でありながら、一軍出場なしではオフの整理対象に挙げられることは間違いない。
クライマックスシリーズ進出の3位を狙える位置のDeNAは、トレード可能期限の7月31日まで補強を続けるはず。森本にとって、渡辺の西武移籍は「明日は我が身」である。
※写真は『横浜DeNAベイスターズ2013オフィシャルイヤーマガジン』より
【関連情報】
横浜DeNAベイスターズ2013オフィシャルイヤーマガジン
http://www.dena-ec.com/item/185532023
横浜DeNAベイスターズ公式サイト
http://www.baystars.co.jp/
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