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非常に大きな前進です!
注射が大好きなんて方は、ほとんど世の中にいないと思うんですけど、糖尿病の治療に欠かせないインスリン注射などなど、この手段を用いた薬の摂取法を避けては通れないという方だって少なくないですよね。長年、経口剤の飲み薬で代用できないものか、世界各国で研究開発が進められてはきましたが、米国ロードアイランド州のブラウン大学の研究チームから朗報が届きましたよ。
タンパク質成分のインスリンは通常ならば胃で消化分解されて血中へ吸収されるに至らないのですが、新たな「PBMAD」なるコーティング物質を用いることにより、マウスを用いた実験で見事に高効率で腸管から吸収されて血中に入ることが実証されたんだとか。同種の実験は過去にも行なわれてきましたが、新しいPBMADの方が大いに効果性があると明かされていますね。
今後の目標は、適正な量の治療薬が適確な部位に達するように、いかにしてPBMADを活用した経口薬を開発できるか? そのポイントを重視した研究へと移っていくようですが、まだまだすぐにインスリン注射に代わる錠剤が誕生するわけではないみたいですけど、これからの成果には期待度大ですよね~
[PhysOrg]
Eric Limer(米版/湯木進悟)
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