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今さら聞けない「キュレーションサービス」って?

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 ネットが普及して、情報発信・閲覧が簡単にできるようになったことで起きた情報の過剰取得「ネット疲れ」。ここ数年は、Facebookの利用者が増えるに連れて「Facebook疲れ」と呼ばれたりもしている(詳しくはこちら⇒http://nikkan-spa.jp/199461)。

 そんな時代を反映してか、ここ数年急速に増えているのが、NAVERまとめやTogetterに代表されるネットの「キュレーションサービス」だ。

「情報が氾濫し、そのソースが乱立するなかで、ユーザーは手軽に広範囲にわたる情報を欲している。話題のネタからビジネスの手掛かりまで、ニーズは人それぞれですが、もはや自分で情報を取捨選択する手間と時間を確保するのが難しくなっています」とはITライターの柳谷智宣氏。

 そもそも「キュレーション」とは、ネット上の情報を収集しまとめたり、収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有すること。「キュレーション」を行う人を「キュレーター」といい、その語源は図書館などの館長や管理者を指している。

「『キュレーションサービス』は、ユーザーがある話題に関する情報をすべて目にすることができないことや、『キュレーター』が意図すれば、ユーザーの受け取り方をコントロールできるなどの懸念もありますが、何といっても情報を効率よく摂取できるのがメリットでしょう」

 なかでも最近、増えてきているのがスマホの「キュレーションサービス」だ。

「Antenna(http://antenna.jp/)は多方面にわたる記事を一覧できるほか、お気に入りを登録してマイクリップブックも作成できます。あまり興味のないニュースが多い配信先は無効にすることもできる。画像が大きく表示されるので、雑誌のような閲覧も可能です。動画再生にも対応したり、他の人をフォローすることも可能で、その人がフォローしたクリップブックを閲覧できるのも面白いでしょう」

 日本初のキュレーションマガジンとして2012年に登場したAntennaは、フォトマガジン形式で記事を読めるのが特長だ。

「これに対して、タイムライン形式で自分に必要な情報を読めるのが、最近リニューアルしたauスマートパス(http://pass.auone.jp/)。インターフェースは、コンテンツを際立たせるモノクロや手書き風などのデザインを選べ、各カテゴリのキャラクター設定も可能。アプリ、クーポン、生活情報などが流れるタイムライン情報は、最短5分~最長15分間隔で更新されます。いずれも情報の見せ方が特長的な『キュレーションサービス』です」

 auスマートパスは、サービス開始当初は曜日や時間帯に応じた情報編成で、ユーザーの生活リズムに合わせた情報がタイムラインに流れていたが、今後はさらに、ユーザーの1人ひとりのライフスタイルやライフステージに沿った最適な情報提供へと進化する見込みだ。

 では、こうした「キュレーションサービス」は今後どう進化していくのだろうか?

「ユーザーのニーズに合わせて、どんどん最適化されるサービスが登場するはず。また、今は限定的な情報ソースも、どんどん広くなっていくでしょう。将来は、有料でも完成度が高いサービスにユーザーが集まり、そこから新しいビジネスが生まれそうです」

 情報過多時代に脚光を浴びる「キュレーションサービス」。その進化に注目が集まる。 <取材・文/日刊SPA!取材班>



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