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『クール・ランニング』続編に入るべき逸話が、オリンピック前に早くも。
ジャマイカのボブスレーチームといえば、映画『クール・ランニング』の題材にもなりましたが、2002年以来オリンピックからは遠ざかっていました。でも最後の出場から12年となる今年、ソチ・オリンピックへの出場が決まったんです。
ただ問題がひとつ。お金がないんです。選手のウィンストン・ワットさん(2002年のソルトレークシティ・オリンピックにも出場)とマーヴィン・ディクソンさんは自分たちのお金もありったけ使いつつ、PayPalで寄付を募りました。それに気づいたDogecoin Foundation(仮想通貨のDogecoin創設者によって作られた財団)代表のリアム・バトラーさんは、なんとかしたいと考えました。
そこで彼はボブスレー(Bobsled)を文字って、Dogesledキャンペーンを始めたんです。
バトラーさんいわく「何通かメールを送った」だけで、寄付が一気になだれ込んできました。RedditのDogecoinスレッド住人も参加して、月曜日の朝にはジャマイカのボブスレーチームへの寄付金2万5000ドル(約261万円)がDogecoin Foundationに集まっていたんです。
とはいえ、Dogecoinのレートも乱高下するので、レートが良いときにリアル通貨に交換しなきゃいけません。「Dogecoinを未来のコミュニティ通貨として信用しているといっても、ボブスレーチームが航空券を買うにはリアル通貨じゃなきゃいけませんからね」とバトラーさん。Dogecoinの対Bitcoinレートが50%も上昇していることに気づいて、あわててパブから家に帰ったそうです。
90年代ノスタルジアな『クール・ランニング』ですが、2014年版の続編が来るとすれば、そこにはこの2010年代的エピソードが入ってくるんでしょうか?
[Guardian、Image via Reddit]
Adam Clark Estes(原文/miho)
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