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「部長が失念する」は間違い敬語! 「失念する」は尊敬語ではなく謙譲語

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「部長が失念する」
「社長が失念する」
「(取引先の)田中様が失念する」

実は「失念する」は尊敬語ではなく謙譲語なので、この敬語表現は間違いです。



「失念する」とは
「失念する」は「忘れる」の謙譲語として使います。謙譲語とは、自分の立場を下げることで相手の立場を上げる敬語です。今回は、「目上の人が忘れた」といった表現で使いたかったはずです。

しかし、「部長が失念する」では、私より立場の低い部長が忘れたという意味になるので間違い敬語となります。正しく表現するにはどうすればよいでしょうか?

「失念する」の正しい使い方
「失念する」は「忘れる」の謙譲語のため、

「課長のご支持、完全に失念しておりました」

のように使います。「部長が失念する」は尊敬語のように聞こえるので間違って使っていた人は注意が必要です。また、「忘れる」の尊敬語を使いたい場合は、「お忘れになる」を使うようにします。敬語の変換間違いには注意しましょう!

「「忘れる」を敬語に変換しよう!」の詳細を調べる

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