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木星、ですか。
フライドポテトが嫌いな人はそうそういないでしょう。というか、ほとんどの人が大好きでしょう。だって美味しいもんねー。食べやすくてお手軽だし、みんなでシェアできるし、ビールにもお茶にも合うし、塩味だけでなくフレーバーもいろいろあってさ、ポテトのカットも何通りもあってさ。文句無しに大人気でしょう。
が、そんな大人気のフライドポテト、最高に美味しくつくるには地球では限界があるようです。世界一美味しいフライドポテトをつくるためには、人類は木星に行かねばならんのです。
木星…。Food Research Internationalにて発表されたリサーチによると、木星というより、重力が3Gある環境が、最高のフライドポテトを生み出すには最適であるといいます。
欧州宇宙機関(ESA)の指導のもと行なわれたリサーチでは、ESAの遠心分離機内と、その強力な重力にも耐えることができる特殊なフライヤー(揚げ物マシン)が使われました。そフライヤーでポテトが揚げられるわけですが、その時に重力を地球の1.8倍から9倍まで様々なパターンに変えて揚げてみたわけです。
揚げる行程で、ESAの科学者がポテトの熱伝導率を記録。すると、重力が熱伝導に大きく影響することがわかりました。つまり、ポテトの仕上がりに変化がでる、と。また重力の影響で、フライヤーの角度も重要だということもわかりました。様々なパターンが試され試行錯誤した結果、外側カリカリの理想のフライドポテトができるのは、フライヤーの角度0(傾けずに平らな状態)で、環境は3G(地球の重力の3倍)の条件下だということがわかりました。つまり、3Gの重力がる木星でポテト揚げれば最高よね、ってこと。
宇宙旅行できる時が来たら、木星はポテトの星として人気がでるのかな。美味しい科学の話だね。
[Discover via Cnet]
そうこ(ASHLEY FEINBERG 米版)
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