ドラクエなどのRPGなら、経験値を積み上げてレベルが上がると新しく呪文などが使えるようになるので、「CAN(できること)」をわかりやすく実感することができます。けれども、現実世界ではそうではありません。「正しい習慣」を経験値として積み上げても、
「火の魔法が使えるようになった!」
などといったわかりやすい変化を実感することはないでしょう。
しかし、「正しい習慣」を身につけることができれば、「CAN」は確実に成長していきます。
たとえば、フリースローが65%の成功率だったのが、75%に上昇するというように……スター選手とは、そういった小さな差を確実にものにしている人たちなのです。
そう考えると、日々の「正しい習慣」がいかに重要かわかってくるでしょう。
そして、この「CAN」の積み上げこそが、やがて「WILL」の到達のためにはとても重要となってくるのです。
スタートラインは同じなのに差が出るのはなぜか
ある会社に同期でそれまでまったく同じ成績だったAさんとBさんがいました。
出身大学も一緒で、能力的な差もほとんどない2人。
あるとき、異動が発表され、Aさんだけが海外に飛ばされることになりました。社内ではそれは「左遷」や「島流し」と目されることであり、Aさんは出世のラインからも外されるだろうと多くの人が思いました。
けれども、戻ってきたAさんは見違えるようにレベルアップして帰ってきました。
リーダーシップをとるようになり、物事をやり遂げる能力が抜きん出て高くなりました。その間、日本にいたBさんとは格段の差が出るようになりました。
はたしてAさんに何が起きていたのでしょうか。
海外赴任で大きく成長して帰ってきたというのはよく聞く話です。
理由は、海外では何から何まで自分でやらなければならないことが多いからです。つまり、海外で生きるためには自分ですべてやらざるをえなくなります。そうして試行錯誤を繰り返していくうちに経験値がたまっていき、意識的に行動することが「習慣化」されます。
一方、同じ仕事を同じ仲間とずっとやっていたのでは、上のレベルの仕事はいつになってもできません。「冒険」とは、いわば、自分に圧力・負荷をかけることです。
たとえば海外に行くことは、ドラクエ的にいえば、次の大陸に進むようなもので、そこで遭遇する「モンスター」は強く、これらと戦っていくうちにより高い経験値を得られます。
もちろんそれは、海外赴任に限った話ではありません。場所を変えずに、自分を「圧力・負荷」が高くなる状況下に置くことができれば、たとえ同じ社内にいたとしても、そこで「冒険」に出ることができるのです。
また、人は「冒険」に出ることによって大きく「意識」が変わります。物事が自分の問題として意識的に考えることができるようになるのです。「意識」的に考えることができるようになると、「CAN」の習得が早くなります。
レベルアップまでの工程表
英語の能力習得にたとえていえばこういうことです。
それまでは海外に興味がなかったので、英語はできなくとも少しも問題はなかったという状態が(1)「意識しない・できない」です。しかし、海外に旅行したいと思うようになると、
(2)の段階「意識する・できない」に進みます。つまり、「英語を覚えたい」とは意識しますが、経験値が足りないのでまだできないという状態です。
多くの場合、できるかどうかは、この(2)から(3)の間に高くそびえる壁を越えられるかどうかにかかってきます。つまり、そこで努力することを「習慣化」することができれば、壁を越えて、(3)の「意識する・できる」という状態になります。
そして、最後は(4)の「意識しないでできる」という究極の状態に至ることになります。何事でも重要なのは、まずは「意識」を持つことです。これが成長するうえでの「着火装置」の役割を果たします。
自分に圧力・負荷をかける「冒険」に出ることによって、「意識」を大きく変えることができれば、成長のための導火線に着火された状態になるので、レベルアップして「CAN」が積み上げられていくことになるのです。
そうなれば、冒険の達成も間近に迫ってくるでしょう!
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たとえば、フリースローが65%の成功率だったのが、75%に上昇するというように……スター選手とは、そういった小さな差を確実にものにしている人たちなのです。
そう考えると、日々の「正しい習慣」がいかに重要かわかってくるでしょう。
そして、この「CAN」の積み上げこそが、やがて「WILL」の到達のためにはとても重要となってくるのです。
スタートラインは同じなのに差が出るのはなぜか
ある会社に同期でそれまでまったく同じ成績だったAさんとBさんがいました。
出身大学も一緒で、能力的な差もほとんどない2人。
あるとき、異動が発表され、Aさんだけが海外に飛ばされることになりました。社内ではそれは「左遷」や「島流し」と目されることであり、Aさんは出世のラインからも外されるだろうと多くの人が思いました。
けれども、戻ってきたAさんは見違えるようにレベルアップして帰ってきました。
リーダーシップをとるようになり、物事をやり遂げる能力が抜きん出て高くなりました。その間、日本にいたBさんとは格段の差が出るようになりました。
はたしてAさんに何が起きていたのでしょうか。
海外赴任で大きく成長して帰ってきたというのはよく聞く話です。
理由は、海外では何から何まで自分でやらなければならないことが多いからです。つまり、海外で生きるためには自分ですべてやらざるをえなくなります。そうして試行錯誤を繰り返していくうちに経験値がたまっていき、意識的に行動することが「習慣化」されます。
一方、同じ仕事を同じ仲間とずっとやっていたのでは、上のレベルの仕事はいつになってもできません。「冒険」とは、いわば、自分に圧力・負荷をかけることです。
たとえば海外に行くことは、ドラクエ的にいえば、次の大陸に進むようなもので、そこで遭遇する「モンスター」は強く、これらと戦っていくうちにより高い経験値を得られます。
もちろんそれは、海外赴任に限った話ではありません。場所を変えずに、自分を「圧力・負荷」が高くなる状況下に置くことができれば、たとえ同じ社内にいたとしても、そこで「冒険」に出ることができるのです。
また、人は「冒険」に出ることによって大きく「意識」が変わります。物事が自分の問題として意識的に考えることができるようになるのです。「意識」的に考えることができるようになると、「CAN」の習得が早くなります。
レベルアップまでの工程表
英語の能力習得にたとえていえばこういうことです。
それまでは海外に興味がなかったので、英語はできなくとも少しも問題はなかったという状態が(1)「意識しない・できない」です。しかし、海外に旅行したいと思うようになると、
(2)の段階「意識する・できない」に進みます。つまり、「英語を覚えたい」とは意識しますが、経験値が足りないのでまだできないという状態です。
多くの場合、できるかどうかは、この(2)から(3)の間に高くそびえる壁を越えられるかどうかにかかってきます。つまり、そこで努力することを「習慣化」することができれば、壁を越えて、(3)の「意識する・できる」という状態になります。
そして、最後は(4)の「意識しないでできる」という究極の状態に至ることになります。何事でも重要なのは、まずは「意識」を持つことです。これが成長するうえでの「着火装置」の役割を果たします。
自分に圧力・負荷をかける「冒険」に出ることによって、「意識」を大きく変えることができれば、成長のための導火線に着火された状態になるので、レベルアップして「CAN」が積み上げられていくことになるのです。
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