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プロジェクト、スタートアップ…勝てる組織は「ルイーダの酒場」思考でつくれ!

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すべてを一人でこなすことができる、オールマイティーの人はなかなかいるものではありません。それにオールマイティーの人が成功するとも限りません。すべてを一人でこなすことより重要なことは、もっとも得意な分野に特化してその能力を磨いていくということです。

もちろん、ドラクエの「賢者」のように、魔法使いと戦士の両方の能力を持った「マルチタレント」がいてもいいのですが、「マルチタレント」を目指すにせよ、まずは「魔法使い」のレベルを上げてから、「戦士」のレベルを上げて、結果的に「賢者」になるという行程を経る必要があります。

現実世界でも、「大きな夢(WILL)」を明確に提示することができる「勇者(アントレプレナー)」タイプの人間だけでは企業は成り立ちません。

アントレプレナーがいて、「WILL」を実現させるための組織を形成するマネジャーがいて、経理や総務を司るスペシャリストがいて、販売や営業戦略を担うプロフェッショナルがいることによって、はじめて「WILL」が現実のものとなります。

たとえ、一人の人間がオールマイティーに活躍できるとしても、一人でこなすよりもこうして「パーティー」でやったほうがはるかに効率よく、できあがる製品やサービスの質も高くなります。一人ですべてをこなす必要はありません。自分が不得意な分野は、得意とする仲間を引き入れて、一緒にやればいいのです。

その点において、ドラクエの「ルイーダの酒場」の仕組みは明快で、世の中の本質をついています。それは「起業」だけに限ったことではありません。企業においても、あるプロジェクトを組むときに応用することができます。



勇者だけのパーティーは成功しない
まずは「WILL(やりたいこと)」を掲げ、そして自分の適性や能力を正しく知った後に、「WILL」を実現するために必要なスキルや能力から逆算してパーティーを構築していくことが、効率性でも生産性でも重要になります。 

たとえば、勇者(アントレプレナー)タイプの人だけ集まってしまっては、まさに
「船頭多くして船山に登る」

のことわざのとおり、うまくいかなくなります。冒険のパーティーにはバランスが必要なのです。

企業を立ち上げるとしたときに、「WILL」がたくさんあっては、その組織は正常に機能しません。「WILL」を実現するために、「WILL」を浸透させるリーダーが必要であり、販売組織を司る営業チームが必要であり、組織を運営するマネジャーや経理・総務のスペシャリストが必要になります。
それぞれに得意な分野を任せて、その能力をいかんなく発揮させることができるようになれば、そのパーティーの総合力は極大化するでしょう

仲良しグループにしてはいけない

そのときに注意すべきことがあります。チームの仲の良さです。もちろん、パーティーの仲が良いに越したことはありません。
けれども、「仲良し」パーティーだけでなく、いい意味でのライバル関係になるように組織の仕組みを構築すると、さらにパーティーの総合力は高まります。

そのために必要となるのが、チーム単位での目標設定や評価制度などのシステムです。単に仲間同士で馴れ合うのではなく、業績を見える化して差異を明確にし、昇進や給与面において差をつけることによって、パーティーが求める行動や成果をメンバーに浸透させていくことができます。

「日々のやるべきこと」の積み重ねに耐えて「経験値」を溜め、着実に「できること」の集積をしてレベルアップしてきたメンバーたちは、それ相応のプライドを有するものです。
その矜持は、単なる「見栄」のままでは弊害にもなりかねませんが、本来の意味での「プライド」に昇華させることができれば、組織の業績を上げるのに大きな効果をもたらします。



仲間同士でも、いい意味での「緊張感」を保つことができれば、パーティーは躍動感を失わずに共通の「WILL」に向かって邁進することができるようになるのです。

「ドラクエ式自分の強みを知る冒険(神谷悟)」の詳細を調べる

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