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新春クルマ放談[清水草一×渡辺敏史]私のカー・オブ・ザ・イヤー発表

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今回で8回目を数える、自動車ライターの清水草一×渡辺敏史両氏による恒例の新春対談。愛すべきクルマバカの2人が2014年の自動車業界と日本を大胆予測する!

◆2014年新春自動車対談

――2013年は円安が進んで自動車メーカーの業績は急回復しました。

渡辺:ここまで為替が変わるとは思わなかったですよね。ユーロなんて140円超えですよ。

清水:すばらしいじゃないですか。円安になって日本メーカーはまさにV字回復したのに、輸入車の値段はまだ上がってない。俺が日本国だとしたら、カネだけ入ってきて出すカネは増えてないわけだから、大勝利だよ。

――その輸入車の販売は、2012比約16%増と好調です。

清水:こっから見えてくるのは……。

渡辺:「狼は生きろ、豚は死ね」ということですか(笑)。

清水:いつまでも貧乏なやかんみたいなクルマつくってたら、そのうち足元が崩れていくぞということ。景気がちょっと上向いた段階で、輸入車がこんなに伸びてるんだから。

――軽自動車も年間最高台数(210万台前後)を記録しそうです。

清水:二極分化だよね。

渡辺:各社主力車種をフルモデルチェンジして出揃ったのもあるし、ホンダも続々とタマを入れてる。軽自動車はモデル的にすごく充実しているのが大きい。

――自動車業界はアゲアゲになってきました。2013年「私のカー・オブ・ザ・イヤー」の発表を。

清水:クラウンは最高だよ。中身もいいけど、特にデザインがすばらしい。俺のなかでは、発売当初よりもはるかに評価が上がってる。あの顔を見るたびに惚れ惚れするんだよ、美しいなあって。

渡辺:あのマイク・タイソンみたいな顔が美しいっていうのは、僕にはまったくわかんない。レクサスISのほうが100倍いいでしょ。

清水:見る目がないよ。パーンと張ったプリプリした面のなかに王冠が入ってんだよ。あれが覆面パトだったら食われてもいいっていうくらい好きなんだよ。

――実は現行クラウンの覆面は登場しないんですよ。トヨタの法人営業部が入札車種をクラウンからマークXにシフトしたって噂ですから。

清水:追われたかったのに残念だ。とにかく今度のクラウンは大傑作だよ。歴代クラウンのなかではもちろんトップだし、これまですべての国産車を俯瞰しても、かなりイケてる。

――輸入車では?

清水:Sクラスが別格にすばらしいでしょ。

渡辺:マットプレイの感じはありますよね(笑)。こんな極楽があるんだって。誇張なく、後席に座って20秒くらいで寝ましたもん。それにしても清水さんがクラウンやベンツを褒めるのは初めてじゃないですか。

清水:いいものはいいんだよ!

――渡辺さんの印象銘柄は?

渡辺:面白くないと言われるかもしれないけど、ケイマンですね。

清水:オタクっぽいなあ。

渡辺:理由もベタに、あらゆるスポーツカーの圧倒的ベンチマークになり得るくらい、とにかくクルマのデキに参りました。

清水:乗ってない(笑)。

――国産車から次点を選ぶとしたら。

渡辺:アクセラ。日本シリーズのマー君の153kmに通じるものがある。もう全部出し尽くしたって感じ。苦労をいとわないんだったら、一番安い1.5リッターのMTにぜひ乗ってほしい。VWに勝てるのはアクセラしかないですよ。

清水:ゴルフよりいいよね。

⇒【後編】「消費増税でもクルマは4月以降に買うのがお得な理由」に続く http://nikkan-spa.jp/561709

◆清水草一が選ぶ『CAR OF THE YEAR 2013』

★トヨタ・クラウン 353万円~

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=561715

【次点】メルセデス・ベンツSクラス 1090万円~

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=561716



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