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セルジオ越後の一蹴両断! 第336回「ブラジルW杯でのノルマは、最低でもグループリーグ突破だ!」

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いよいよ来年は4年に一度のW杯イヤーだね。11月の欧州遠征で日本代表が強豪のオランダ、ベルギー相手に結果を出し、12月7日には組み合わせも決まった。ここにきて世間の関心や期待も徐々に高まっているようだ。

ただ、冷静になって今年の日本サッカーを振り返ると、どちらかといえば暗い話題の多い一年だった。

日本代表は6月にW杯出場を決めたものの、予選終盤ではヨルダン相手に取りこぼすなどバタバタして、アジア王者らしい強さを見せられなかった。そして、“仮想W杯”のコンフェデレーションズ杯で3連敗。世界の強豪にレベルの違いを思い知らされた。

その後の強化試合でも敗戦を重ね、チーム内外に重苦しいムードが漂った。11月の欧州遠征でなんとか結果を出して盛り返したけど、一年を通して振り返れば、ザッケローニ監督はいつ解任されてもおかしくなかった。

Jリーグでは広島が2連覇。もちろん、それは称賛すべきことだけど、横浜Fマの失速によるタナボタ感は否めない。優勝争いは例年どおりの“ドングリの背比べ”で、アジアチャンピオンズリーグでも惨敗。シーズン中に経営危機が表面化するクラブが出るのも相変わらず。さらに2ステージ制復活問題ではサポーターの反発を招いた。世間の関心を集めたのは、ネガティブな話題ばかりだったように思う。

選手個人に目を向けると、日本代表の中核を占める海外組の苦戦が目立った。なかでも、一番注目を集める香川(マンチェスター・ユナイテッド)は、新監督のもとで十分な出場機会を得られずに試合勘を損ね、試合に絡めるようになった今もパフォーマンスは低調だ。プレー面だけでなく人気面でも、日本代表の浮沈のカギを握る選手だけに気がかりだね。






国内組ではJリーグで活躍した柿谷(C大阪)、大迫(鹿島)という若いふたりのストライカーが、日本代表でも存在感を発揮した。これはうれしい話題だった。ただ、まだ物足りなさもある。

得点王の座を大久保(川崎)に譲ったし、世間に与えたインパクトの大きさはMVPの俊輔(中村、横浜Fマ)に遠く及ばなかった。まだまだJリーグを牽引するようなスター選手にはなれていないんだ。ふたりには現状に満足せず、来年はぜひMVPを獲得するつもりで頑張ってほしいね。

こうした日本サッカーの厳しい現状を一変させるには、やっぱり来年のW杯で日本代表が結果を出し、盛り上げるのが一番手っ取り早い。ノルマは最低でもグループリーグ突破。前回の南アフリカW杯で決勝トーナメントに進出しているだけに、“善戦”では国民も満足してくれない。相手は手ごわいけど、やるしかない。

逆にもし3連敗となったら、日本サッカーはズルズルと暗黒時代に突入しかねない。それくらいの危機感を持って大会に臨むべきだろう。

もっとも、日本サッカー協会にそうした危機感があるかといえば、甚だ疑問だ。もうW杯までほとんど準備期間がないのに、3月の強化試合の対戦相手が、なぜニュージーランドなのか。W杯前に戦う相手じゃないよ。“仮想ギリシ”とするには、レベルが違いすぎる。本当に残念なマッチメイクだ。

協会がそんな体たらくだからこそ、なおさら選手には、日本サッカーの命運を背負うつもりで頑張ってもらうしかない。僕もいつも以上に応援するよ。

(構成/渡辺達也、写真/益田佑一) 【関連記事】
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