まず、ドラゴンクエストの冒頭を想像してみてください。物語の始まりはいつも国王から命令が下ります。
「隣町のモンスターを倒してきてくれ」
「盗まれた宝石を取り戻してきてくれ」
など、国王からのクエスト(依頼)に、勇者はわけもわからずしたがって、冒険に挑んでいくのです。もし、あなたが勇者と同じように、自分がもっともやりたいと思っていたことをやるチャンスをもらったとしたら、いったい、どう考えるでしょうか。
「よし、ついに待ちに待った時が来た! 自分の力を見せてやろう!」
と思える人もいるでしょう。しかしほとんどの人がこう思うのではないでしょうか。
「ちょっと待って! まだ準備ができていない!」
それはきっと、あなたがまだ経験値が少なくて、冒険に必要なレベルに達していないと思っているからでしょう。そして、それ以上に本当の「自分のつよみ」を自分自身がまだ知らないからなのです。
しかし、誰にとっても「自分」とは近いようで遠い存在です。
「自分のつよみ」を聞かれて明確に答えられる人は実は少ないのです。それは何も、高校生や大学生など、若い年代に限ったことではありません。たとえば、30歳くらいで「憧れ」や「興味」だけで転職する人がいますが、「自分のつよみ」をわかっていないとたいていは転職先でも続かなくなります。
それほど、「自分のつよみ」を知るということは難しいものです。
高校時代に判断材料が少ない中で、サイコロを振るようにして決めた「文系」や「理系」の区別や大学の専攻はほとんど意味を持たず、実際にその職業に就き、失敗と成功を繰り返して、先輩や上司などと比較してようやく見えてくるものなのです。
つまり、まずは自分の力を試すことができる、全力で戦えるフィードに出てみる必要があるということです。
「つよみ」は頭で考えているだけでは見つからない
ドラクエでは町からバトルフィールドに出て、実際にモンスターと戦っていくことではじめて「体力には自信がないが、頭を使うことに向いているようだ」などと、自分の特性がわかっていくものです。
そうやって経験値を積むことによって「自分のつよみ」が明確になってきます。
ドラクエの勇者が冒険を依頼されたとしても、その仕事で「自分のつよみ」を見いだせるかどうかは実際にやってみなければわからないことです。
それは、「自分のつよみ」ばかりではありません。
実際に冒険に出て、「社会」というバトルフィールドで戦っているうちに、「この仕事に憧れていたが、やってみると違っていた」と感じたり、「興味があって就いた仕事だが思ったよりも喜びを感じなかった」と思うことが出てきます。
「自分のつよみ」を知り、「憧れ」が「意義」に、そして「興味」が「楽しさ」に変換された先に、「本当に自分がやりたいこと」が見えてきます。
「本当に自分がやりたいこと」、それが「WILL」です。
それは最初からは見つかりません。まずは冒険に出る必要があるのです。
「ブラック企業」は実は誤解
人は与えられた状況の中で、やらなければならない仕事を懸命にこなして生きていくものです。つまり、人生をロールプレイングゲーム(RPG)にたとえるならば、やらなければならない「仕事」は、最初から決められたデフォルトの設定だと考えてもいいかもしれません。
RPG的にいうならば、どんなにその場にいることが窮屈だと思っても、ステージを抜け出すためには、経験値が圧倒的に不足していることを現実としてしっかりと認識すべきだということです。
自分の努力が足りないことを、職場の環境や適性の違いに責任転嫁していては、永遠に「ブラック企業」というステージから逃れることはできないでしょう。
もし、勇者が魔法がつかえないとしたならば、それは自分に配られたカードですし、才能やポテンシャル、モチベーションを含めた「自分のつよみ」も配られたカードです。あなたは配られたカードで人生を戦わなければならないのです。
「ドラクエ式自分の強みを知る冒険(神谷悟)」の詳細を調べる
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「よし、ついに待ちに待った時が来た! 自分の力を見せてやろう!」
と思える人もいるでしょう。しかしほとんどの人がこう思うのではないでしょうか。
「ちょっと待って! まだ準備ができていない!」
それはきっと、あなたがまだ経験値が少なくて、冒険に必要なレベルに達していないと思っているからでしょう。そして、それ以上に本当の「自分のつよみ」を自分自身がまだ知らないからなのです。
しかし、誰にとっても「自分」とは近いようで遠い存在です。
「自分のつよみ」を聞かれて明確に答えられる人は実は少ないのです。それは何も、高校生や大学生など、若い年代に限ったことではありません。たとえば、30歳くらいで「憧れ」や「興味」だけで転職する人がいますが、「自分のつよみ」をわかっていないとたいていは転職先でも続かなくなります。
それほど、「自分のつよみ」を知るということは難しいものです。
高校時代に判断材料が少ない中で、サイコロを振るようにして決めた「文系」や「理系」の区別や大学の専攻はほとんど意味を持たず、実際にその職業に就き、失敗と成功を繰り返して、先輩や上司などと比較してようやく見えてくるものなのです。
つまり、まずは自分の力を試すことができる、全力で戦えるフィードに出てみる必要があるということです。
「つよみ」は頭で考えているだけでは見つからない
ドラクエでは町からバトルフィールドに出て、実際にモンスターと戦っていくことではじめて「体力には自信がないが、頭を使うことに向いているようだ」などと、自分の特性がわかっていくものです。
そうやって経験値を積むことによって「自分のつよみ」が明確になってきます。
ドラクエの勇者が冒険を依頼されたとしても、その仕事で「自分のつよみ」を見いだせるかどうかは実際にやってみなければわからないことです。
それは、「自分のつよみ」ばかりではありません。
実際に冒険に出て、「社会」というバトルフィールドで戦っているうちに、「この仕事に憧れていたが、やってみると違っていた」と感じたり、「興味があって就いた仕事だが思ったよりも喜びを感じなかった」と思うことが出てきます。
「自分のつよみ」を知り、「憧れ」が「意義」に、そして「興味」が「楽しさ」に変換された先に、「本当に自分がやりたいこと」が見えてきます。
「本当に自分がやりたいこと」、それが「WILL」です。
それは最初からは見つかりません。まずは冒険に出る必要があるのです。
「ブラック企業」は実は誤解
人は与えられた状況の中で、やらなければならない仕事を懸命にこなして生きていくものです。つまり、人生をロールプレイングゲーム(RPG)にたとえるならば、やらなければならない「仕事」は、最初から決められたデフォルトの設定だと考えてもいいかもしれません。
RPG的にいうならば、どんなにその場にいることが窮屈だと思っても、ステージを抜け出すためには、経験値が圧倒的に不足していることを現実としてしっかりと認識すべきだということです。
自分の努力が足りないことを、職場の環境や適性の違いに責任転嫁していては、永遠に「ブラック企業」というステージから逃れることはできないでしょう。
もし、勇者が魔法がつかえないとしたならば、それは自分に配られたカードですし、才能やポテンシャル、モチベーションを含めた「自分のつよみ」も配られたカードです。あなたは配られたカードで人生を戦わなければならないのです。
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