ガジェット好きの間では注目を集めるスマートウオッチ。物欲はそそられるウエアラブルガジェット。一般に浸透する可能性はある?
◆スマホと同じ機能を腕時計に詰め込んでも無意味
辛口ブロガーとして知られる山本一郎氏は、スマートウオッチの必要性に疑問を唱える。
「いろんなことができるように見えて、実はあんまり何もできないんですよね。機能は全部スマホでもできること、結局はスマホの劣化版でしかなくて、目新しいものがなくて厳しい」
腕につけることの意味についても苦言を呈する。
「腕にあって画期的に便利な機能があるわけでもない。それに、今って時計をつけない人が多いんですよね。だからわざわざこのために腕時計をするのも考えにくい」
何年かたつと、“懐かしのガジェット”になっている可能性が高いと話す山本氏。
「僕自身使ってみて、どうも腕時計の小さな画面が見づらかったり、動きがカクカクしていたりと操作性が悪すぎました。iPhoneの滑らかな触り心地に慣れてしまっているのも大きいかと思いますが。画面に関しても、腕時計の小さな液晶で見るのは無理があるので、例えば腕から無線を飛ばして、画面は空中に映し出されるようにするとか、腕ですべての操作を完結させることにこだわらないほうがいいのではないかと思いますね」
【山本一郎氏】
投資家、イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。著書に『リーダーの値打ち』(アスキーメディアワークス)など
取材・文/朝井麻由美
― 「スマートウオッチ」はブレイクするか?【2】 ―
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