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ずっとずーっとずっと昔、火星は全く別の姿をしていたという。
火星探査機キュリオシティのおかげで火星に関する理解が進む昨今。様々な調査の結果、火星には酸素があったというのです。40億年も前の話ですが。
NASAの火星探査機スピリットが持ち帰った火星の石と、地球に落ちた火星隕石を科学者が比較調査したところ、スピリットの石は約37億年前のもので、酸素に晒された形跡があったといいます。一方で隕石の方は火星の地表奥深くから出たもののようで、酸素の形跡は見られませんでした。
この発見の最もわくわくさせるところは、酸素があった=生命体がいる/いたという可能性が大きくあがったという点でしょう。地球の酸素レベルも年々ゆっくりではありますが、上昇しているといいます。これは、もしかしたら火星に昔々起きたことを繰り返しているのでは、という見方もあります。
オックスフォード大学のBernard Wood教授は「酸化が火星の独特の色を作った原因かもしれない。赤い惑星は、かつては水分があり、温かく、そして錆びてしまったなのではないだろうか。それも、地球に豊富な酸素が生まれるよりももっと前、何十億年も前に」と語っています。
キュリオシティの撮る写真に火星人が写りこむ日も遠くはないかもしれませんな。
[The Guardian]
そうこ(ASHLEY FEINBERG 米版)
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