従来型ケータイ(ガラケー)からスマホに機種変したユーザーの多くは、「スマホにしたら月々の料金が高くなった」と、不満を口にする。だが、ドコモだけで7回線(!)持っているというケータイオタクのAクンは、毎月の支払いが1万円を超えることがないという。どうしてそんなことが可能なのだろうか?
「ドコモって、時々とんでもない割引をやるんですよね。去年はMNP(番号そのままで他社へ乗り換える制度)で他社に比べて劣勢とみるや、ドコモへのMNP転入者向けに『月々サポート』(機種に応じて月々の利用料金から一定額を割り引くサービス)を大盤振る舞いしたんですよ」(Aクン)
MNPによる他社へのユーザー流出が深刻な問題となっていたドコモは、大胆な割引サービスで逆に流出阻止を図ったというわけだ。
「そのタイミングで手持ちのソフトバンクケータイからドコモにMNPして、その割引を最大限活用したってワケです。機種にしても不人気のものを狙えば本体価格も安いですからね。そうですね、例えばボクがゲットしたのは、MNPで本体一括980円、月々サポートの額は3800円などといったものです」(Aクン)
7回線のうち4回線でパケット定額の契約を結び、スマホやタブレットを4台使用しているAクン。その驚きの内訳は以下の通りだ(料金はある月の内訳)。
●電話A(メイン回線)→タイプSSバリュー、パケ・ホーダイダブルなど=1678円
●電話B(機種変用寝かせ回線)→タイプSSバリュー、ひとりでも割など=983円
●電話C(スマホ)→Xiデータプランフラットにねん、プラスXi割、月々サポートなど=1043円
●電話D(スマホ)→定額データプランフラットバリュー、スタンダード割、月々サポートなど=1788円
●電話E(スマホ)→定額データプランフラットバリュー、スタンダード割、月々サポートなど=2313円
●電話F(妻メイン回線)→タイプSSバリュー、パケ・ホーダイ ダブルなど=1363円
●電話G(スマホ)→Xiデータプランフラットにねん、プラスXi割、月々サポートなど=413円
これで合計9581円。ちなみに、一般的なドコモのスマホ1台持ちユーザーの月額料金の目安は……。
●FOMAスマホの場合→タイプSSバリュー、パケ・ホーダイ フラット、spモード=6755円~
●Xiスマホの場合→タイプXiにねん、Xiカケ・ホーダイ、Xiパケ・ホーダイフラット=7780円~
(ユニバーサル料金3円は含めず)
Aクンによると、ドコモのスマホは音声プラン(一般的な契約プラン)とデータプラン(タブレットやモバイルルーターで使われる契約プラン)を組み合わせて使うことで、さらにオトクになるんだとか。
「ドコモには『プラスXi割』という、音声プランとデータプランを組み合わせる割引プランがあります。これを使えば、Xi契約(データプラン)のスマホの利用料金は月々3980円になります。ここから先ほどの月々サポート3800円が引かれ、月額料金が500円以下(上記の電話G)になり、『7台合わせて1万円以下』なんてことが可能になるんです」(Aクン)
しかし、そんな情報をどうやって知るのか?
「まぁ、『プラスXi割』に関してはカタログにもちゃんと載ってますし、ショップでも教えてくれます。ただ『月々サポート』や端末価格は、時期やお店、条件によって金額がコロコロ変わるんです。買うのはたいてい家電量販店とケータイショップですね。当然、お店のツイッターも毎日見ているし、ドコモショップでも時々激安販売することもありますから、チェックは怠りません」(Aクン)
さらにAクンが続ける。
「情弱(情報弱者の略。ここではケータイの料金やキャンペーンについて詳しくない人のことを指す)な一般ユーザーは、すごいおトクな条件で投げ売りされていても、気づかずに通り過ぎてしまうんですよね。よくキャリアのメアドが変わるからヤダとか、家族まとめての割引があるからと同じキャリアをずっと使い続ける人がいますけど、ボクからするとなんでそんなもったいないことしてるの?と思いますけどね(苦笑)」
ケータイ購入も、知っている者だけが得をする構造。これでは、ごく平均的な一般ユーザーは損をするばかりだ。
(取材・文/本誌「ケータイ」取材班)
■週刊プレイボーイ27号「ここがおかしい! 日本のケータイ ユーザーをナメきった料金格差の実態」より 【関連記事】
・定額で月額1000円? 3大キャリアの通話料値下げバトルが勃発?
・発売する? しない? ドコモiPhoneに対する業界関係者の予測は?
・スマホのLTEプランに隠された高額通話料のワナ
・ケータイ通話料を抑えるには「050plus」がオススメ
・ドコモとアップルが基本的に相いれない理由
「ドコモって、時々とんでもない割引をやるんですよね。去年はMNP(番号そのままで他社へ乗り換える制度)で他社に比べて劣勢とみるや、ドコモへのMNP転入者向けに『月々サポート』(機種に応じて月々の利用料金から一定額を割り引くサービス)を大盤振る舞いしたんですよ」(Aクン)
MNPによる他社へのユーザー流出が深刻な問題となっていたドコモは、大胆な割引サービスで逆に流出阻止を図ったというわけだ。
「そのタイミングで手持ちのソフトバンクケータイからドコモにMNPして、その割引を最大限活用したってワケです。機種にしても不人気のものを狙えば本体価格も安いですからね。そうですね、例えばボクがゲットしたのは、MNPで本体一括980円、月々サポートの額は3800円などといったものです」(Aクン)
7回線のうち4回線でパケット定額の契約を結び、スマホやタブレットを4台使用しているAクン。その驚きの内訳は以下の通りだ(料金はある月の内訳)。
●電話A(メイン回線)→タイプSSバリュー、パケ・ホーダイダブルなど=1678円
●電話B(機種変用寝かせ回線)→タイプSSバリュー、ひとりでも割など=983円
●電話C(スマホ)→Xiデータプランフラットにねん、プラスXi割、月々サポートなど=1043円
●電話D(スマホ)→定額データプランフラットバリュー、スタンダード割、月々サポートなど=1788円
●電話E(スマホ)→定額データプランフラットバリュー、スタンダード割、月々サポートなど=2313円
●電話F(妻メイン回線)→タイプSSバリュー、パケ・ホーダイ ダブルなど=1363円
●電話G(スマホ)→Xiデータプランフラットにねん、プラスXi割、月々サポートなど=413円
これで合計9581円。ちなみに、一般的なドコモのスマホ1台持ちユーザーの月額料金の目安は……。
●FOMAスマホの場合→タイプSSバリュー、パケ・ホーダイ フラット、spモード=6755円~
●Xiスマホの場合→タイプXiにねん、Xiカケ・ホーダイ、Xiパケ・ホーダイフラット=7780円~
(ユニバーサル料金3円は含めず)
Aクンによると、ドコモのスマホは音声プラン(一般的な契約プラン)とデータプラン(タブレットやモバイルルーターで使われる契約プラン)を組み合わせて使うことで、さらにオトクになるんだとか。
「ドコモには『プラスXi割』という、音声プランとデータプランを組み合わせる割引プランがあります。これを使えば、Xi契約(データプラン)のスマホの利用料金は月々3980円になります。ここから先ほどの月々サポート3800円が引かれ、月額料金が500円以下(上記の電話G)になり、『7台合わせて1万円以下』なんてことが可能になるんです」(Aクン)
しかし、そんな情報をどうやって知るのか?
「まぁ、『プラスXi割』に関してはカタログにもちゃんと載ってますし、ショップでも教えてくれます。ただ『月々サポート』や端末価格は、時期やお店、条件によって金額がコロコロ変わるんです。買うのはたいてい家電量販店とケータイショップですね。当然、お店のツイッターも毎日見ているし、ドコモショップでも時々激安販売することもありますから、チェックは怠りません」(Aクン)
さらにAクンが続ける。
「情弱(情報弱者の略。ここではケータイの料金やキャンペーンについて詳しくない人のことを指す)な一般ユーザーは、すごいおトクな条件で投げ売りされていても、気づかずに通り過ぎてしまうんですよね。よくキャリアのメアドが変わるからヤダとか、家族まとめての割引があるからと同じキャリアをずっと使い続ける人がいますけど、ボクからするとなんでそんなもったいないことしてるの?と思いますけどね(苦笑)」
ケータイ購入も、知っている者だけが得をする構造。これでは、ごく平均的な一般ユーザーは損をするばかりだ。
(取材・文/本誌「ケータイ」取材班)
■週刊プレイボーイ27号「ここがおかしい! 日本のケータイ ユーザーをナメきった料金格差の実態」より 【関連記事】
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