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本当の貧困に目を向けたくない金持ち旅行者のための偽スラム(動画あり)

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世界では8人に1人がいわゆるスラムに住んでいると試算されており、いくつかの町ではのっぴきならないこの状況を非公式に支える動きもあります。一方、旅行者が個人レベルで貧困にふれる「スラム旅行」が人気になっているそう。でも、スラム風高級リゾートに泊まれるこのご時世に、なぜ本物のスラムに行くんでしょうか?

南アフリカのブルームフォンテーン付近にあるEmoya Luxury Hotel and Spaは、木片やトタンで組み立てられた掘っ立て小屋の宿泊施設「Shanty Town」をオープン。会社の保養所として、あるいは結婚記念日のとき、次回候補に入れておきたいパーフェクトな場所ですね。このリゾートは、犯罪や病気、不衛生な環境に悩まされることなくスラム生活の喜びを宿泊客が疑似体験できるよう最大限のおもてなしを尽くしているそう。

「私有禁猟区の安全な環境で、掘っ建て小屋への宿泊体験ができるようになりました。床暖房とワイヤレス・インターネットが完備されているのは世界でもShanty Townだけですよ!」





暖房とWi-Fiなんかあったら真のスラムからはほど遠いのでは…と不安に思ったみなさん、ご心配なく! Shanty Townではよりリアルな体験ができるよう、かの有名な野外ボットントイレを採用。また宿泊客の皆さんには屋外の火でお湯を沸かすことをおすすめしております。有毒ガスを吸って平均余命が短くなれば最高ですね!


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宿泊料は一泊82ドル(約8400円)で、南アフリカでは半月分の平均収入にあたります。


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旅行サイト「トリップ・アドバイザー」のレビューは賛否両論。ある宿泊客が「リアルな体験」だったと賞賛し「星空の下、掘っ建て小屋でのBBQは楽しかった」と書き込みをすれば、別の宿泊客は「スラムはこんなに良い価値提供をしない」と警笛を鳴らしています。

Shanty Townに泊まろうなんて思うことすらやめろ。同じ金額で、豪華なベッドと朝食の用意された場所に泊まれる。山小屋のある一般的なキャンプ場でも同じ経験ができる」

さて、読者の皆さんはどう思いましたか?


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[This Is Africa via Urbanphoto]

ALISSA WALKER(Rumi /米版)

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