先週の最後に書きましたが、西武ドームでの「ももいろクリスマス2013」のチケットが当たりました!
今から期待に胸が膨らむわけですが、このライブには意外と注目されていない、でも画期的な試みが取り入れられています。それはアイドルに限らず、ライブには絶対に欠かせない「あるもの」に関することです。
えっ!? ペンライト? 確かにそれも必要ですが、アイドルライブ以外でも、クラシックなコンサートや小さなライブでも必要なもの。それは……チケットです!
「ももいろクリスマス2013」では、このチケットがついに“電子化”されます。夏からファンクラブ会員の会員証をIC搭載タイプに切り替える作業が進んでおり、個人的には「これはそろそろ電子化が来るな」と思っていました。
印税騒動の余波もあり、チケットぴあはしばらく使わないはず。そう考えると、非常にナイスなタイミングでの切り替えになりました。僕のような元プログラマーにとっては、どこのシステムを使うのか気になります(笑)。
さて、肝心の仕組みですが、ファンクラブ会員はチケット情報と会員番号が紐(ひも)づけられていますので、IC会員証がチケット代わりになります。一般チケットは、QRコードを印刷する、飛行機のeチケットと同じ方式になるでしょう。
ここで問題は「電子化によって何が変わるの?」という疑問ですね。
よく考えてみると、電子化の利点は入場がスムーズになるとか、転売を防ぐ、といったことにはないように思います。僕にとっては、「手数料が節約できる!」という点が最注目ポイントです! すいません、学生なもので(笑)。
チケットを購入したことのある方ならご存知でしょうが、チケット業界は長年にわたって中間搾取がひどい業界です。チケットサイトを使えば「システム利用料315円」、コンビニで決済して「手数料210円」、発券してさらに「手数料315円」……。
モノによっては手数料だけで1000円以上かかってしまいます。本来は電子化したうえで、クレジットカード決済にしてしまえば手数料は0円で済むはずなのに、です。
特に誰からも愛されることを目指すアイドルのライブは、万人に開かれているべきというのが僕の主張です。それなのにコンビニエンスストアなど、巨大なインフラを持つ企業の殿様商売が続いている現状は、日本にとってもよくないでしょう!
「そんなこといっても学生はクレジットカードを持てない」ですって? それならば、SuicaやPASMOなどの電子マネー決済もオンライン上で可能にすればいいのです。それだけで、電子化チケットはかなりお財布に優しい取り組みとなります。
ただ! 「ももいろクリスマス2013」では、手数料が210円取られています……。それは仕方のない側面があって、入場時のチケット処理の手数料なのです。ICカードを読み取り、QRコードを読み取り、その場で座席が記された紙を発行するには、それなりの機械(空港の保安検査場にあるあの機械のようなもの)が必要です。
ももクロほどの大きなグループであれば、一度投資してから手数料で取り返すことも簡単でしょうが、ほとんどのグループでは、客を確保するために必要なデジタルの手軽さとの両立がなかなか難しくなってしまいます。
そこで僕は提案します。アイドルグループの方々は、スマホを活用してみてはいかがでしょうか。つまりはこういうことです。
まず、チケット自体の電子化を行なったうえで、入場時にチェックする現場スタッフ個人のスマホにアプリをインストールし、その場で確認ができるようにします。Android端末であれば、NFCという非接触ICチップの読み取り機能がほとんどの端末に搭載されているので、導入も手軽です。
指定席の会場で、「座席番号をその場で教えてあげる」というシステムを導入する場合はどうしてもプログラミングが厄介になってしまいますが、スタンディングのライブであればチェック機能の導入だけでも十分でしょう。ここまでしっかりカバーできるようなデジタルチケットサービス、誰か僕と一緒に作りませんか?
電子化は投資がかさむとか、そんなことをしても大した役に立たないという声もあるでしょうが、実現すれば絶対にユーザーからは歓迎されるはず。しかも、デジタルの分野ではアイデア次第で必要な金額も調整できるのです。
しかも、アプリで作ればアイドルグループによっていろんなコンテンツを上乗せすることだってできちゃいます。
例えば、コンサート会場の近くのお店と組んでクーポンを配信するとか。ライブ開始前に時間をつぶせるちょっとしたゲームコンテンツを加えるとか。考えれば考えるほど可能性が広がる分野で、未だに紙のチケットが平気で使われているのが不思議なほど。
手数料のお話を始めたときは、「実はTehuってケチなんだな」と思ったかもしれませんが、ちゃんとここまで考えて発言しているんですよ(笑)。もちろん、お財布に優しいというのは重要ですけどね。
早くチケットにもデジタル改革が起こるといいなあ。僕はいつでも、アイドル業界からのオファーをお待ちしております!
<今週の気になるアイドルエトセトラ>
紅白出場歌手が発表され、NMB48、E-girlsの初出場が決定。おめでとうございます! AKB48、SKE48、ももクロは昨年に引き続きの出場。こちらもおめでとうございます!
AKBは「恋チュン」だろうし、NMBとSKEは……何でしょうね。 SKEは去年「パレオ」でした。今年リリースされた曲のなかでは「チョコの奴隷」を推したいです。一方、NMBは初出場なので、代表曲として「オーマイガー!」をやっていただきたい。ももクロは一体どうなっちゃうんだろう。奇抜な世界観に傾倒していた今年の作品群は、紅白ではあまりウケなさそうな気がするんだけど……。
その陰で、ハロプロ勢はエントリーなし。℃-uteやBerryz工房だけじゃなく、今年かなり持ち直したモーニング娘でさえも無理なのか~。残念。ちょっと一度、ハロプロのライブに行ってみたいな。行ったことないのです。
そういえば、来年入学する慶應SFC環境情報学部の1つ先輩に℃u-teの鈴木愛理さんがいます。応援がてらにライブに行ってみようかな。同期でもAKBが……という噂がありますが、公式情報ではないので、まだここでは触れないようにしましょう。いつか、週プレでSFC対談とかやってみたい(笑)。 【関連記事】
・Tehuの「残念ながら、アイドルヲタです。」第9回:アイドルが人気になる過程を、スティーブ・ジョブズの復活劇から考えた
・Tehuの「残念ながら、アイドルヲタです。」第8回:なぜAKB48の運営はファンを「困惑」させるのか?
・Tehuの「残念ながら、アイドルヲタです。」第7回:AKB48初の東京ドームライブがアイドルの現場デビューでした
・Tehuの「残念ながら、アイドルヲタです。」第6回:指原莉乃の才能とパワーを数学的に証明した!
・Tehuの「残念ながら、アイドルヲタです。」第5回:総選挙と指原左遷。お金を払って他人の人生に介入すること、そして裏切られること
今から期待に胸が膨らむわけですが、このライブには意外と注目されていない、でも画期的な試みが取り入れられています。それはアイドルに限らず、ライブには絶対に欠かせない「あるもの」に関することです。
えっ!? ペンライト? 確かにそれも必要ですが、アイドルライブ以外でも、クラシックなコンサートや小さなライブでも必要なもの。それは……チケットです!
「ももいろクリスマス2013」では、このチケットがついに“電子化”されます。夏からファンクラブ会員の会員証をIC搭載タイプに切り替える作業が進んでおり、個人的には「これはそろそろ電子化が来るな」と思っていました。
印税騒動の余波もあり、チケットぴあはしばらく使わないはず。そう考えると、非常にナイスなタイミングでの切り替えになりました。僕のような元プログラマーにとっては、どこのシステムを使うのか気になります(笑)。
さて、肝心の仕組みですが、ファンクラブ会員はチケット情報と会員番号が紐(ひも)づけられていますので、IC会員証がチケット代わりになります。一般チケットは、QRコードを印刷する、飛行機のeチケットと同じ方式になるでしょう。
ここで問題は「電子化によって何が変わるの?」という疑問ですね。
よく考えてみると、電子化の利点は入場がスムーズになるとか、転売を防ぐ、といったことにはないように思います。僕にとっては、「手数料が節約できる!」という点が最注目ポイントです! すいません、学生なもので(笑)。
チケットを購入したことのある方ならご存知でしょうが、チケット業界は長年にわたって中間搾取がひどい業界です。チケットサイトを使えば「システム利用料315円」、コンビニで決済して「手数料210円」、発券してさらに「手数料315円」……。
モノによっては手数料だけで1000円以上かかってしまいます。本来は電子化したうえで、クレジットカード決済にしてしまえば手数料は0円で済むはずなのに、です。
特に誰からも愛されることを目指すアイドルのライブは、万人に開かれているべきというのが僕の主張です。それなのにコンビニエンスストアなど、巨大なインフラを持つ企業の殿様商売が続いている現状は、日本にとってもよくないでしょう!
「そんなこといっても学生はクレジットカードを持てない」ですって? それならば、SuicaやPASMOなどの電子マネー決済もオンライン上で可能にすればいいのです。それだけで、電子化チケットはかなりお財布に優しい取り組みとなります。
ただ! 「ももいろクリスマス2013」では、手数料が210円取られています……。それは仕方のない側面があって、入場時のチケット処理の手数料なのです。ICカードを読み取り、QRコードを読み取り、その場で座席が記された紙を発行するには、それなりの機械(空港の保安検査場にあるあの機械のようなもの)が必要です。
ももクロほどの大きなグループであれば、一度投資してから手数料で取り返すことも簡単でしょうが、ほとんどのグループでは、客を確保するために必要なデジタルの手軽さとの両立がなかなか難しくなってしまいます。
そこで僕は提案します。アイドルグループの方々は、スマホを活用してみてはいかがでしょうか。つまりはこういうことです。
まず、チケット自体の電子化を行なったうえで、入場時にチェックする現場スタッフ個人のスマホにアプリをインストールし、その場で確認ができるようにします。Android端末であれば、NFCという非接触ICチップの読み取り機能がほとんどの端末に搭載されているので、導入も手軽です。
指定席の会場で、「座席番号をその場で教えてあげる」というシステムを導入する場合はどうしてもプログラミングが厄介になってしまいますが、スタンディングのライブであればチェック機能の導入だけでも十分でしょう。ここまでしっかりカバーできるようなデジタルチケットサービス、誰か僕と一緒に作りませんか?
電子化は投資がかさむとか、そんなことをしても大した役に立たないという声もあるでしょうが、実現すれば絶対にユーザーからは歓迎されるはず。しかも、デジタルの分野ではアイデア次第で必要な金額も調整できるのです。
しかも、アプリで作ればアイドルグループによっていろんなコンテンツを上乗せすることだってできちゃいます。
例えば、コンサート会場の近くのお店と組んでクーポンを配信するとか。ライブ開始前に時間をつぶせるちょっとしたゲームコンテンツを加えるとか。考えれば考えるほど可能性が広がる分野で、未だに紙のチケットが平気で使われているのが不思議なほど。
手数料のお話を始めたときは、「実はTehuってケチなんだな」と思ったかもしれませんが、ちゃんとここまで考えて発言しているんですよ(笑)。もちろん、お財布に優しいというのは重要ですけどね。
早くチケットにもデジタル改革が起こるといいなあ。僕はいつでも、アイドル業界からのオファーをお待ちしております!
<今週の気になるアイドルエトセトラ>
紅白出場歌手が発表され、NMB48、E-girlsの初出場が決定。おめでとうございます! AKB48、SKE48、ももクロは昨年に引き続きの出場。こちらもおめでとうございます!
AKBは「恋チュン」だろうし、NMBとSKEは……何でしょうね。 SKEは去年「パレオ」でした。今年リリースされた曲のなかでは「チョコの奴隷」を推したいです。一方、NMBは初出場なので、代表曲として「オーマイガー!」をやっていただきたい。ももクロは一体どうなっちゃうんだろう。奇抜な世界観に傾倒していた今年の作品群は、紅白ではあまりウケなさそうな気がするんだけど……。
その陰で、ハロプロ勢はエントリーなし。℃-uteやBerryz工房だけじゃなく、今年かなり持ち直したモーニング娘でさえも無理なのか~。残念。ちょっと一度、ハロプロのライブに行ってみたいな。行ったことないのです。
そういえば、来年入学する慶應SFC環境情報学部の1つ先輩に℃u-teの鈴木愛理さんがいます。応援がてらにライブに行ってみようかな。同期でもAKBが……という噂がありますが、公式情報ではないので、まだここでは触れないようにしましょう。いつか、週プレでSFC対談とかやってみたい(笑)。 【関連記事】
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