
ちょっと残骸落ちたけど、まずは成功。
中国が宇宙開発レースに進出してから10年が経ち、彼らは今月を目指しています。12月2日、中国の月着陸船「嫦娥(じょうが)3号」を搭載した長征3Bロケットの打ち上げが成功しました。嫦娥3号が無事月に着陸すれば、中国は地球の国家として史上3番目に月に到達することになります。
中国の月の女神になぞらえて嫦娥と名付けられたその着陸船は、中国としては初めて、地球外の天体に軟着陸しようとしています。それは今まで冷戦時代の米国と旧ソ連しかなしえていないことで、今回成功すれば、中国は1976年以来初めて月に宇宙船を着陸させることになります。
予定では、嫦娥3号は月の「虹の入り江」と呼ばれる地点に12月中旬に到着します。その後六輪の太陽発電式探査機「玉兎」3台を放って3ヵ月間探査を行い、地中レーダーで月面の地質調査をするとともに、地球のプラズマ圏観測のための望遠鏡も設置する予定です。
中国は宇宙開発レースでは後発ですが、軍の支援でこの10年間急速に進歩してきました。嫦娥3号のミッションがうまくいけば、中国は2020年末までに再度月探査船を打ち上げて、そのときは土壌サンプルの収集を目指す予定です。さらに、2020年代前半の有人ミッションも視野に入っているそうです。

ただ今回の打ち上げ後にロケットの残骸が民家に落下したと報じられていて、しかもその地域の人たちはもう今まで何度もそんなことがあったので慣れているとのことです。けが人はなく、壊れた民家にも補償金が出るとのことですが、そういう問題なのかとかいろいろ気になります。
[R&D Mag、USA Today、MSN産経、Image:AP Images]
Andrew Tarantola(原文/miho)
■あわせて読みたい
Bing検索で見る2013年、もっとも検索された言葉は?
ワイルド・スピード主演ポール・ウォーカーがポルシェ・カレラGTで炎上死(動画あり)
びっくり! ウィルコムとイー・アクセスが来年4月に合併へ!
奇跡か、無敵か。時速300kmで横転大破する車のドライバーが軽傷で生還(動画あり)