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これぞアップサイクル。
自然災害が起きてしまったとき、救援物資として必ず届けられるのがペットボトル入りの飲料水。そこで空になったペットボトルをなにか有効活用できないか…と考えたのが、ニューヨーク工科大学建築デザイン科のHome2Oチーム。ペットボトルで作る仮設住宅の屋根を開発しました。
屋根の作り方は至って簡単。プラスチックのカスタムパレットに、つぶしたペットボトルをルーフタイルのように重ねてねじ込んでいきます。屋根はしっかり防水できるつくりになっていて、その上適度な通気性があるとのこと。
プラスチックのパレットは、普段から物資の運搬に利用することができるもの。だいたい60回程度使用できるそうです。通常の木製運搬パレットの平均寿命は8回程度とのことなので、なかなかの強度です。災害用にわざわざ用意するのではなく、普段から使用して、いざというときには寄付できるというのがポイントですね。
Home2Oのコメント:
企業は、災害発生時に使い古しのパレットを選んで、飲料水を積んで救援物資として寄付できます。寄付は税控除にもなりますしね。私達は救援に欠かせない水を提供するだけでなく、その土地の知識や技術に結びつくリソースになるような救援システムを構築したいと考えているんです。パレットはばらばらにして、竹の骨組みや土の骨組み、倒壊した住宅などから出た木材の骨組みなどと組み合わせて使うことができます。
屋根の組み立てには、特別な留め具やツールは必要なく、1人でも組立てられます。Home2Oチームは、この屋根が被災者にシェルターをもたらすだけでなく、自信と自立心を取り戻すのに繋がればと考えているそう。最近Kickstarterで必要な資金集めに成功したので、実用化の日もそう遠くなさそうです。
[Kickstarter]
JAMIE CONDLIFFE(米版/mana yamaguchi)
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