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1900年代の炭鉱が、今大型レジャー施設として蘇る(ギャラリーあり)

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かつての賑わいを違う形で取り戻す。

近代産業化遺産って見たことありますか? 今では使われなくなり、廃れて寂れてしまった工場や施設、鉄道など。しかし、これがないと今はないわけで、見ると切ないような誇らしいような、なんとも不思議な魅力があります。

1900年代、ベルギーにあるGenkの町もかつて炭鉱として栄えました。ドイツとベルギーの境界に位置するGenk、その町にあるWinterslag炭鉱。この炭鉱は、ヨーロッパを80年近くにわたって支えてきた、かつてのエネルギー源。しかし1988年に閉鎖され、その後この町は炭鉱の跡を抱えたまま生活してきたのです。が、今になってその跡地をそのまま地域に役立てようと、炭鉱跡地は大きく変化しました。

炭鉱跡地から大型レジャー施設へのトランスフォーム化を担当したのは、建築事務所NU architectuuratelier。C-Mine Expeditionとして蘇ったこの場所では、炭鉱跡地ならではの遊び場があります。例えば、換気目的で建てられていたタワー(約55メートル)は、地下トンネルから登っていって楽しむことができます。周りに山はそのままハイキングコースに。あちこちに、様々なアーティストのインスタレーションも展示されています。また、敷地内の一部は映画館や、美術の教育機関もあります。


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炭鉱跡地をトランスフォームさせた大きな鍵は、訪問者になんだかちぐはぐで混乱したような雰囲気を味わってもらうこと。炭鉱産業としての記憶から、芸術の場、そしてタワーから見える景色。ただの炭鉱跡地でも、ただのレジャー施設でもないのです。まさに町の歴史を映し出す生きたモニュメントなのです。


[Images via ArchDaily]

そうこ(KELSEY CAMPBELL-DOLLAGHAN /米版)

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