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安倍晋三首相と橋下徹大阪市長の暴走は「ブレーン不足」が原因?

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政治家には、優秀で信頼のおけるブレーンが必要だ。ひとりの人間が考えられることには、限りがある。また、自分の発言が国内や国外の人々に受け入れられるかどうかも、個人では判断できないことが多い。だから、何かを決めるときや何かを発言するときに、相談する相手が必要なのである。

最近、感じることがある。安倍晋三首相には、自らの発言が人々に受け入れられるかどうかを相談する相手が、いないのではないか。もしくは、そういう相手がいたとしても、自分の言いなりになる人しか揃えていないのではないか。つまり、安倍首相には、まともなブレーンがいないように感じるのだ。

6月12日付の毎日新聞に、元外務審議官の田中均氏のインタビューが掲載された。その中で田中氏は、「過去の侵略を認めた村山談話を『そのまま継承しているわけではない』とした首相発言に触れ、『中韓に日本攻撃の口実を与えている』と指摘した」(神奈川新聞、6月18日付)。これを読んだ安倍首相は即ギレして、なんと同日のフェイスブックで田中氏に噛みついた。

「田中氏が一時帰国した拉致被害者を北朝鮮に帰すべきと主張したとし、『外交を語る資格はない』と批判した」のである。なんともはや、である。一国の首相が、たかだか新聞に掲載された元外交官の発言に対して、名前を上げて批判する。それもフェイスブックで……。こうした首相の幼稚な振る舞いを、制御するブレーンはいないのだろうか。

安倍首相の振る舞いについて、自民党の小泉進次郎青年局長が国会内で記者団に対して、「批判は政治家の宿命。個人の名前を挙げ反論、批判はすべきでない」「首相には、何をやっても批判はある。政治家の宿命だと思いながら、結果を出すことに専念した方がいい」などと6月18日に語った。

考えてみれば、歴史認識に関する発言もそうであった。公的な場所で、持論をそのまま展開したことが、海外からの批判を招いた。持論を語るとヤバいタイミングなのに、それを誰も制御できない。これを暴走と言わずして、なんと言おうか。首相はすでに何度も暴走しているのだから、それを制御できるまともなブレーンがいないと思われても仕方がない。

首相が暴走した場合、困るのは国民である。もうすく参院選となるが、まともなブレーンを身近に揃えられず、事あるたびに暴走してしまうような人が、自民党の党首を務め、首相をやっていることを私たちは知っておいたほうがいい。最後に、暴走という意味では、橋下徹大阪市長にも安倍首相と同じ匂いがすると思うのは、筆者だけであろうか。

(谷川 茂)

※写真は安倍晋三氏公式サイトより

【関連情報】
衆議院議員 安倍晋三 公式サイト
http://www.s-abe.or.jp/

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