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カザフスタンで2017年開催、アスタナ万博の建築デザイン案がオーバースペック過ぎる

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2017年の6月から9月、中央アジアの国・カザフスタンの首都アスタナで万博が開催されます。アスタナの街の建設には日本も関与しており、基本設計を黒川紀章氏が行ったりしたそうです。オイルマネーをつぎ込んで、ある意味バブリーで斬新な建物が次々と建設されている…そんなアスタナで開催される、万博の現在の建築デザイン案がこれまた斬新過ぎるのです。

建築表現とは捉えがたいナイフのようで、確信があって、威圧的で、そして笑えるもの。この3つを同時に兼ね備えれば最強、こういった建築物を一気に楽しめるのが、2017年に開催されるカザフスタンでの万博会場なのでしょうか。

アスタナ万博は300万人の来場者数の見込みで百カ国以上の展示物が一堂に会する…のですが計画はまだまだ模索段階のようです。

今春、万博のオーガナイザーは、世界各国の会社に、万博会場設計のアイデア提案を募りました。そして提案されたデザインがこれらのもの(勝者は来月発表予定)。

アスタナは、元々ソビエトの辺境の植民地であった歴史と、昨今の巨大で未来的な構造の建築ブームのお陰で、「斬新過ぎる建築物」に対する素養は充分に持っていたのですね。

希望的観測の元にデザインされたものとは言え、これらの巨大建造物は、実際に来場する人々の数に対してオーバースペックであると早々に非難されているようです。

ライターのジェフェリー・イナバ氏がかつて述べたように、

廊下はラッシュアワーの東京の混雑を収容できるレベルの寸法。 クラスルームは先生の声が届く距離より長い。 ロビーは考えられる限り最大の人々を集めるのには丁度良いのだろう。 一年の間でもほとんど外に存在しない植物は、戦略的に組成物の必然的な空隙を埋めるように配置されている。 鉢植えは、建築のディテールだ。  
世界中の建築家が集まる万博のデザインは、オーバースペックになりがちな傾向は続いているようです。そして万博の会場都市になる事は、その都市にとって必ずしも良い投資になるのだとは言い難いのかもしれません。

オリンピックやワールドカップといった国際イベントを開催する価値についても疑問や批判が増え続けています。斬新で巨大な建築物に対して投資することによって、開催都市の金銭的負担が大きすぎることも問われています。

アスタナ万博について評価するのはまだ早すぎますが、とりあえず奇想天外・奇天烈な建築デザイン案を楽しみましょう。


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[Bustler]

mayumine(KELSEY CAMPBELL-DOLLAGHAN 米版)

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