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WindowsXPのサポート終了半年前がPCの買い替えドキ?

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マイクロソフトの大ヒットOSで、法人も含めればWindows系ユーザーの半数近くが今も使用しているという「WindowsXP」。そのサポートが終了し、ユーザーが“難民化”するXデー(日本時間・来年4月9日)まで残り10ヵ月を切った。

そもそも、サポート終了でいったい何が起こるのか。家電ジャーナリストのじつはた☆くんだ氏に聞いてみた。

「基本設計の古い『XP』は、ウイルスなどへの脆弱性が最新OS(64ビット版)の3倍以上といわれます。その上、サポート終了となればメーカーアップデートもウイルス対策もなくなり、まさにあらゆる危険に対してノーガードのタコ殴り状態。PC上のすべてのデータが世界中に流出したり、跡形もなく消えてもまったく不思議はありません」

サイバー犯罪が多発している今、PCセキュリティの強化は個人でも必須。XPのサポートが終了する前に、最新のOSに買い替えたほうが賢明か……。そこで気になるのが、「いつが買い替えのベストタイミングなのか?」ということ。じつはた氏が答える。

「アナログから地デジに切り替わる時期の、薄型テレビの価格推移を覚えていますか? 切り替え直前になると、需要と供給のバランスが崩れて一気に値上がりしたでしょう? PCだって、『XP』のサポート終了ギリギリになれば『どうせ高くても買うだろ』というメーカーや家電量販店の強気価格に乗るしかないんですよ。悪いことは言わないから、この夏に乗り換えてください。ここが間違いなくベストタイミングです!」

今が買い替えドキである理由は、ほかにもある。スマホ&タブレット市場の盛り上がりを受け、昨年10月にマイクロソフトはタッチスクリーン対応の新OS「Windows8」を鳴り物入りで市場に投入した。ところが、これを搭載したPCの売り上げは、期待に反して鳴かず飛ばず……。

「『8』のヒットの起爆剤と期待されていたインテルのウルトラブックは、一般ユーザーが手を出すには高すぎました。しかも購入したPCヘビーユーザーからは、インターフェースが完全に変わってしまったわかりにくさもあって大ブーイングを浴びる始末……。そして今年5月には、大量在庫に頭を抱えるメーカーや家電量販店に追い打ちをかける出来事がありました。市場に大きな影響を与えるイギリスの『フィナンシャル・タイムズ』や『エコノミスト』誌に、『8は完全に失敗作』と“死刑宣告”を受けたのです」(じつはた氏)

これに対し、マイクロソフトはすぐさま「8」の次期バージョンである「Windows Blue(8.1)」をリリースする意向を発表。時期はまだ公表されていないが、「XP」のサポート終了までにリリースし、PCの市場価格回復を狙っている可能性が高い。

つまり、現在から新OS「Blue」のリリース前までが、量販店のPC売り場で在庫整理のための“投げ売り”が行なわれる時期だということ。さらに、そこに夏のボーナス商戦も重なる。「XP」のサポート終了直前まで買い控えを考えている人も、好条件がそろうこの時期を見逃す手はない。

(取材・文・撮影/近兼拓史)

■週刊プレイボーイ26号「夏商戦でWindows8を“ハゲタカ買い”せよ!」より 【関連記事】
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