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IT企業が注目する[神山モデル]とは?

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徳島県神山町にサテライトオフィスを開設するIT企業が増えている。IT系企業を魅了する取り組みと実態を、SPA!記者が取材した。

◆企業にとって魅力的な場を作るNPO法人の挑戦

 神山町は、徳島県の北東部に位置する山間ののどかな町。今、この町にIT系企業のサテライトオフィスが10社も開設され、世間から注目されている。サテライトオフィスとは、企業や団体が本社から離れた場所に設置するオフィスのこと。インターネットなどを介して、遠隔地にあっても本社と同等の作業を行うことができる。

 では、なぜ神山町がサテライトオフィスの設置場所として選ばれているのだろうか? そのひとつの理由として、全国屈指のブロードバンド環境が、県内に整っていることが挙げられる。徳島県は、’10年までに国の補助金など約220億円を投じて、県内全域に光通信網を敷設。これにより、県内ほぼどの地域でも、光回線によるインターネットが利用できる。

 しかし、企業と地域の仲介を担ったNPO法人グリーンバレーの理事長、大南信也氏は、「光回線は、企業にとって必要条件だが、十分条件ではない」と話す。

「光回線はもちろん必要ですが、重要なのは、住民一体となって受け入れムードをつくったこと。また、神山ではプラス思考の人間が多いので、この人たちとならいっしょに楽しいことができるんじゃないか、新しいことに挑めるんじゃないかと、IT企業の人たちが感じてくれたんだと思います」

 大南氏によると、四国にはもともとお遍路文化があり、よそ者を接待する気質があった。それに加えて、神山町では20年ほど前から外国人を招いて民泊させる国際交流がスタートしており、外から来た人間を受け入れることに、あまり抵抗がなかったのである。

⇒【次回】へ続く http://nikkan-spa.jp/496662

【大南信也氏】

NPO法人グリーンバレーの理事長。もともとは建設会社大南組の社長を務めていたが、’91年より地域活動に関わるようになった

― IT企業が注目する[神山モデル]【1】 ―



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