
「世界で最も高価な通路」の次はこれ。
ニューヨークの最も新しいターミナル駅の上にそびえ立つ白い骨組み。これこそが、7年の遅れを経てようやく今月開業する「ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ」です。
同時多発テロでワールド・トレード・センターが崩壊した時、当然ながらその下にある地下鉄やパストレイン(ニュージャージー行きの列車)の駅も破壊されました。地域にとって重要な交通の拠点を復興すべく、そして再建されるワールド・トレード・センターの目玉となるようなアーキテクトになるべく、この新たな駅の建設が計画されたのです。
大聖堂のような空間を思わせる駅構内は、自然光が人々に降り注ぐようなデザインになっています。陽気な日や毎年9月11日にはThe Oculusと呼ばれる大きな天窓が開くそうで。どんよりと暗く混雑していたであろう広場が、天窓のおかげで開放的な場所に変わりますね。
このハブを設計したスペインの建築家サンティアゴ・カラトラバ氏は、同じように白を多用した構造や膨れ上がる予算でも有名です。今回のプロジェクトでは総工費が約40億ドルに膨らみ、かかった時間と費用はともに当初の2倍になりました。
ちなみにハブの下に建設された通路についた異名は「世界で最も高価な通路」。このハブ自体も、完成すれば世界で最も建築費がかさんだ駅と呼ばれそうです。ハブの建築費は、すぐ隣に建つ北米一高いビルであるワン・ワールド・トレード・センターよりも高くついたんですから。
予算絡みの問題にもかかわらずというべきか、それだけ費やしたおかげかというべきなのか、ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブは息をのむほど出来栄えです。米Gizmodoが駅構内の様子を360度動画で用意したので、ぜひグリグリしてお楽しみください!






image by Mandy Mandelstein
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(たもり)
■あわせて読みたい
・世界シェア50%の日本製品って知ってる?
・CP+レポート! ニコン最新コンデジの感触は?
・iPhone 5se、iPad Air 3…アップル噂まとめ
・IoTに必要なのは好奇心。世界を変える「デジタル・トランスフォーメーション」人材とは?
・デカウサギの動物園やレトロ喫茶…今日は西葛西の魅力を再発見しました