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Channel: 夕刊アメーバニュース
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マッチに火が点く瞬間が絶妙なグロさで目を離せない

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人気YouTubeチャンネルUltraSloがこちらの超スローモーション映像をアップロードしたのが約1年前。





この映像を捉えるために2000ワットの照明を使ったとのことですが、その価値ありです。米GizmodoのAndrew Liszewski記者は「エイリアンの星が死ぬ瞬間のようだ」と形容していますが、確かに不思議な生命感を感じさせますよね...。

そしてこの映像に目をつけたのがアメリカ化学会。この映像を利用して、こちらのYouTubeビデオではアメリカ化学会がマッチ点火のメカニズムを説明しています。





マッチの先端部分には主に着火・燃料のための硫化アンチモン、塩素酸カリウム、そして煙を抑えるためのリン酸アンモニウム、そして火が棒を下るのを助けるためのパラフィン蝋がノリで固めてくっつけられています。おお、結構いろんな材料が入ってるんですね。

あ、あと先端の赤色は染料によるものでこれは発火において特に意味はないとのこと。


160224matchboxmechanism.jpg


マッチ箱の側面には粉末状のガラスが摩擦を起こすために、赤リンが点火のために付けられています。ここにマッチ棒をこすり付けることで、粉末ガラスとの間で摩擦が起きます。摩擦はを作ります。熱は赤リンを白リンへと変化させます。白リンは非常に揮発性が高く、空気中の酸素と反応して発火します。ここで塩素酸カリウムが熱と反応して火を生みます。塩素酸カリウムは酸化性物質であるため、燃料に酸素をさらに与えて燃焼を促します。酸素は硫化アンチモンと合わさって持続性のある火を生み出します。そしてロウソクに火を灯せるわけですね。

....あ、上の説明、読み飛ばしましたね?

何がすごいって、この化学反応の連鎖がほんの0.1秒ほどで起きるということ。このビデオでも言われているように、「化学は速い」んです。これからマッチを見る目が変わりますね。


George Dvorsky - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)

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