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がん確率2分の1の日本人が注目すべき「シイタケ菌糸体」の不思議な力

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 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターによれば、日本人の2人に1人が、一生のうちにがんと診断されるリスクがあるという。また、がんで死亡する確率は、男性は4人に1人、女性は6人に1人の割合だそうだ。気になるのは、がんと診断されてからの生存率。2003年から2005年にがんと診断された人の5年後の生存率は、男性55.4%、女性は62.9%となっており、がんの部位によっては、生存率は9割を超えているなど、がんリスクは高い一方で、がんは着実に治る病気になってきている。

 こうした、がん治療で注目されているのが「シイタケ菌糸体」の作用だが、そもそも「シイタケ菌糸体」とは何なのか?

「『シイタケ菌糸体』は、シイタケ子実体(いわゆるシイタケのこと)を生み出す母体で、さまざまな栄養成分が凝縮されています」とは、小林製薬の川西貴氏。同社では約20年にわたって「シイタケ菌糸体」の免疫力に関する研究を行っている。

「まず最近のがん研究では、がんになると、本来がんを殺す働きをする免疫機能が無力化してしまう異常が増えていることがわかっています。もう少し詳しく説明すると、もともと人間には免疫細胞と免疫抑制細胞があり、免疫細胞は、がんの転移や増殖を防ぐ働きをし、免疫抑制細胞は、免疫細胞の暴走を抑えるための働きをしています。問題は、正常時でも一定量存在する免疫抑制細胞が、がんになると異常に増えることで、がん細胞を免疫細胞の攻撃から守る状況(免疫機能が無力化)が起きていることです」とは、小林製薬の松井保公氏。

 免疫機能が無力化された状態では、いくら免疫細胞を増やす治療を施しても(免疫細胞を活性化しても)、免疫抑制細胞が、がん細胞への攻撃をバリアするため、免疫が、がん細胞に働かないのだ。この免疫抑制細胞の働き(がんのバリア機能)をどうするか?をテーマに、最近ではさまざまな研究が積極的に行われている。

「そんななか注目されているのが、当社で研究している『シイタケ菌糸体』による、免疫抑制細胞を減らす作用。研究では、『シイタケ菌糸体』が増えすぎた免疫抑制細胞を減らすことで、がんのバリア機能を弱め、免疫細胞ががん細胞を攻撃しやすくし、免疫力が高まることがわかっています」(川西氏)

 つまり、がんになると免疫抑制細胞が異常に増え免疫力が低下。効果的ながん治療が難しくなるが、「シイタケ菌糸体」を摂取することで免疫抑制細胞を減らし、免疫力を回復させることで、がん細胞の増殖が抑制されるというわけだ。

「こうした『シイタケ菌糸体』による免疫抑制解除・免疫力回復については、米国癌学会でも注目を集めました」(松井氏)

 がん治療先進国のアメリカでも注目の「シイタケ菌糸体」の不思議な作用。日本人の2人に1人という高いがんリスクがあるなかで、同研究の今後に注目したい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

●シイタケ菌糸体研究会 http://www.k-lem.net/mokuteki/index.html



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