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【サッカー・コンフェデ杯】イタリア戦は持久力勝負に持ち込めば勝機アリ?

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現在、ブラジルで開催されているコンフェデレーションズ杯(以下、コンフェデ杯)にアジア代表として参戦しているザックジャパン。

グループリーグ初戦となった16日のブラジル戦は、完全アウェーの雰囲気にのまれ本来の動きを出せないまま、開催国・ブラジルに0-3と圧倒されてしまった。

グループリーグ突破にはもう1戦も落とせない崖っぷちに早くも追い込まれてしまったわけだが、残りの2戦もブラジル戦に負けず劣らず厳しい戦いを強いられることは間違いない。ヨーロッパ代表のイタリア、北中米カリブ海代表・メキシコ、この格上の相手から、日本は勝ち点を奪うことができるのだろうか。

両国の戦力を見てみよう。

まず、日本時間20日朝に行なわれる2戦目の対戦相手は、指揮官ザッケローニの母国イタリアである。相変わらず、GKブッフォン、MFピルロらの中心選手は健在だが、今のイタリアは「カテナチオ」といわれる堅守速攻のイメージとは異なり、4-3-3のフォーメーションを軸にした巧みなパスサッカーを実践している。

注目はいずれもアフリカにルーツを持つモヒカンのFWコンビ、22歳のバロテッリと20歳のエル・シャーラウィだ。

圧倒的な身体能力を武器にするバロテッリの豪快なプレーぶりはすでに日本でも知られるところだが、エル・シャーラウィのスピードを生かした突破も迫力満点。ともにACミランに所属するだけにコンビネーションも絶妙だ。

イタリアは戦術的にも優れ、日本にとってはブラジル以上に戦いにくい相手かもしれない。

だが、好材料もある。6月のブラジルは一般的に冬に当たるが、南北が長いため北部は年間を通じて高温多湿な地域である。そして、イタリア戦が行なわれるのは北部の都市レシフェ。最高気温は30℃近くまで上がりそうだ。

そこで、思い出すのが02年日韓W杯で東アジアの猛暑に苦しんだイタリアの姿。少なくとも気候は日本に味方してくれるはず。強力2トップを粘り強く抑え、相手の運動量の落ちる後半勝負に持ち込みたいところだ。

そして、23日早朝の3戦目、メキシコは組織的なサッカーに定評がある。香川のチームメイトでもあるFWエルナンデスはスピードがあり、得点力が光る狡猾(こうかつ)なストライカーだ。また、昨夏、金メダルに輝いたロンドン五輪代表チームから9人がメンバー入りを果たすなど、タレントも充実している。

とはいえ、このメキシコは、グループ内で最も戦いやすい、勝ち点3を狙いたい相手だ。体格的に日本と変わらず、攻撃はブラジルやイタリアに比べれば爆発力に乏しい。ともにパスをつなぐスタイルで、がっぷり四つの展開になりそう。グループリーグ突破の可能性を残したモチベーションの高い状態で、なおかつ故障者や出場停止がなく総力戦で臨めるなら勝機は十分ある。

グループリーグを突破すれば、王者・スペインとの対戦も見えてくる。FIFAランキング1位と本気の戦いをすることで、ザックジャパンの現在地が見えるはずだ。

(取材/栗原正夫 写真/益田佑一) 【関連記事】
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