大きな地震がきても被害の少ない家を建てるために大切な「耐震構造」と「免震構造」の違いを紹介します。
■耐震構造とは?
「耐震」とは、建物の柱や梁などの構造体そのものを強く作ることで、地震の揺れに耐える構造のことです。耐震性能の基準は「建築基準法」で定められているので、国の法に則って建てられた建物はすべて耐震性能があると言えます。
「建築基準法」では、震度7程度の大地震に対し、建物の一部は崩壊しても人が逃げる時間は確保される、全壊しない程度の構造とすることが定められています。つまり、建物ではなく人命を守るための最低ラインの基準なのです。
そのため長期優良住宅や、国が定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)に基づく性能表示制度など、より優れた住宅性能を定めた基準では、「建築基準法」の1.25倍、または1.5倍の耐震性能の等級を定めています。等級が上がればより強固な構造となるのですが、ここで大切なのはバランスです。
木造住宅の場合、風や地震などの横方向から掛かる力に対して、間口と奥行きの壁の長さで耐えるよう設計されます。家を真上から見たとき、これらの壁がどこかに集中することなく、全体的にバランスよく配置されることで、地震などの外からの力に耐えられる建物になります。
■免震構造とは?
免震構造とは、その字が示す通り、地震の力を「免れる」構造のことです。建物の基礎と地盤の間に、特殊鋼材のローラーや耐久性の強いゴムを積層にしてはさみ込むことで、地震による地面の揺れを建物に直接伝えない構造です。
ただし、この免震装置が作動するのは震度4〜5以上なので、地震の時に全く揺れないわけではありません。そして、当然ですが費用が掛かります。一概にいくら、とは言えませんが、おおよそ車1台分くらいの費用は掛かります。
地震に対して100%の対策は不可能です。建物の構造を完璧にしても、地震の規模は予測できない上、その敷地の地盤状況などにもよるからです。
家具が倒れないようにしておく、重いものは出来るだけ下に収納する、キッチンの吊り戸棚や食器類の棚の扉は、地震の揺れでロックが掛かるラッチ(掛け金)を取り付けておく、といった対策を行うだけでも大きな違いがあるでしょう。
家を建てるときは地震のことも考えるようにしましょう。
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■耐震構造とは?
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そのため長期優良住宅や、国が定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)に基づく性能表示制度など、より優れた住宅性能を定めた基準では、「建築基準法」の1.25倍、または1.5倍の耐震性能の等級を定めています。等級が上がればより強固な構造となるのですが、ここで大切なのはバランスです。
木造住宅の場合、風や地震などの横方向から掛かる力に対して、間口と奥行きの壁の長さで耐えるよう設計されます。家を真上から見たとき、これらの壁がどこかに集中することなく、全体的にバランスよく配置されることで、地震などの外からの力に耐えられる建物になります。
■免震構造とは?
免震構造とは、その字が示す通り、地震の力を「免れる」構造のことです。建物の基礎と地盤の間に、特殊鋼材のローラーや耐久性の強いゴムを積層にしてはさみ込むことで、地震による地面の揺れを建物に直接伝えない構造です。
ただし、この免震装置が作動するのは震度4〜5以上なので、地震の時に全く揺れないわけではありません。そして、当然ですが費用が掛かります。一概にいくら、とは言えませんが、おおよそ車1台分くらいの費用は掛かります。
地震に対して100%の対策は不可能です。建物の構造を完璧にしても、地震の規模は予測できない上、その敷地の地盤状況などにもよるからです。
家具が倒れないようにしておく、重いものは出来るだけ下に収納する、キッチンの吊り戸棚や食器類の棚の扉は、地震の揺れでロックが掛かるラッチ(掛け金)を取り付けておく、といった対策を行うだけでも大きな違いがあるでしょう。
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