こんにちは。恋愛ライターの石田です。夏に盛り上がった恋が秋になると急激に冷めてしまう……というのは、よくある話。今回はデートに最適! 二人で見たら、終わりかけた愛情までもよみがえるような物語、本当の“ハート”ウォーミングの意味を教えてくれる、かつてないラブコメをご紹介します。
9月21日公開の映画『ウォーム・ボティーズ』は、ゾンビ史上最高にキュートなゾンビ男子と、秩序が崩れた世界でショットガンを握る気の強いニンゲンの女子の【ゾンビ・ミーツ・ガール】を描いた作品。舞台はゾンビとニンゲンが敵対する近未来です。ニンゲン女子のジュリーに一目惚れして、思わず彼女を助けてしまったゾンビ男子R。最初はゾンビである彼を恐れて(当然!)、拒絶していたジュリーですが、Rの不器用全開ながらの優しさや純粋さにジュリーは少しずつ心を開き始めます。
うまく話せず、走れず、自分の名前さえ思い出せず……。ゾンビである自分にうんざりしながら、いつかゾンビの進化の果ての“ガイコツ”になってしまうのではないかと恐れながら暮らしていたR。ジュリーと出会ったことで彼は死に絶えたハートが動き出すような衝撃を受けたのです。そして、恋をして傷つきながらも変わっていくRを目の当たりにしたほかのゾンビたちも、自分たちのカラダの不思議な変化に気づきます。
一方、最終型ゾンビのガイコツ軍団は変化をもたらしたRとジュリーの存在に気づいて排除しようと動きだし、ニンゲンのリーダーであるジュリーの父にとっても二人の恋は許されるものでなく、ニンゲンVS.ゾンビVS.ガイコツの戦いが始まってしまいます。
とにかく注目したいのは、ゾンビ男子Rのキュートさ。住まいであるボーイング747へ彼女を連れて帰ったときも、(ゾンビなので)うまく話せない彼は、ガンズ・アンド・ローゼズ、ボブ・ディラン、ジョン・ウェイト、スコーピオンズ、ファイスト、ボン・イヴェールなどお気に入りの曲を自分の言葉の代わりに彼女に聴かせます。お腹をすかせた彼女のために食料を調達したり、飛行場内をドライブしたり、彼女に心地よく過ごしてもらうように頑張るのです(ゾンビなのに)。
ゾンビが苦手な人も、ゾンビを応援しながら笑ってしまうような(でも、ちょっとシュールな場面もあり)、不思議な感覚のラブストーリーなのです。こんな気分を二人で同時に体験して、共有できるのも映画デートの醍醐味ですよね。
恋愛がうまくいかなくなると「どうせ」と気持ちを伝えることを諦め、二人の違う点、うまくいかない理由ばかりを考えて自分や相手を責めてしまいがちだけど、傷つくことを恐れて最初から諦めていたら何も変わりません。ゾンビ男子から恋に感染して、まずは恋心を貫く勇気をもらうのもいいかなと思います。
■作品情報『ウォーム・ボディーズ』
原題:WARM BODIES
監督・脚本:ジョナサン・レヴィン『50/50 フィフティ・フィフティ』
原作:アイザック・マリオン「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」(小学館文庫)
出演:ニコラス・ホルト テリーサ・パーマー ジョン・マルコヴィッチ
2013年9月21日ロードショー
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公式サイト:http://dead-but-cute.asmik-ace.co.jp
※@nifty恋愛・結婚からの寄稿です。
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