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静かなのに荒々しいこの彫刻は、一体どうなっているんでしょうか。
現在、フランスはパリのパレ・ド・トーキョーに展示されている、ブラジル人アーティストHenrique Oliveira氏の最新作品がこちら「Baitogogo」です。写真なのに一目見て、その迫力に圧倒されました。
自然派インスタレーション作品で知られるOliveira氏が、スペース全体を巨大ゴルディオスの結び目でうめています。巨大な木の結び目が建物に広がって行く、その様子は建物全体が作品の1部のように感じます。まさにインスタレーションらしいインスタレーション。
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パレ・ド・トーキョーのキュレーターは、作品について以下のように語っています。
建築的擬人観のようなものを通して、Henrique Oliveiraは建物の構造をあらわしました。建物そのものを生命体へと変化させつつ、植物や自然の視点と共に柱の先にあるものを造り出し、空間の持つ高揚や建物の未来を操っているのです。
彼は、医学書等(特に腫瘍等の肉体病理学)から影響を受けました。外に成長していく様子は、木の叫び声の表層を浮き彫りにしています。木のインスタレーションは、どこかアマゾンの湿気溢れる熱帯雨林や小川等、コントロールできない何かを思いおこさせます。つまり、人間がこれ以上抑制できないことを表しているのです
こちらが、そのメイキングの様子。こうやって制作されたのですね。
このようにして作られていたとは! 是非、生で間近で見てみたいです。パレ・ド・トーキョーには、9月9日まで展示。
Oliveira氏の作品が日本に来ることを心より願っております。見たい、見たいよ。
[Palais de Tokyo via Colossal]
そうこ(LESLIE HORN 米版)
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