長期的視点──その意味はわかっていても、普段から実践できている人はあまりいないのではないでしょうか。
例えばいきなり「あなたの人生の目的は何ですか?」と聞かれて、ハッキリと答えられる人があまりいないように、半年後、1年後あたりまでのことは漠然と考えていても、10年先、20年先のことまではなかなかイメージするのは難しいものです。
何も常日頃から「10年先の未来を考えろ」というのではありません。むしろ意識すべきはトラブルやアクシデントに見舞われた場合。あるいは何か悩みごとを抱えてしまったり、自分の中に迷いがあって心が平静さを保てないとき。
誰でも幸せな人生を歩みたいと望んでいます。朝目覚めた瞬間、今日という一日を迎えるのが楽しみになるような日々を送れたら最高です。しかし目先の悩みごとや解決できずにいる事柄を抱えた途端、夜中いつまでも眠れなくなってしまったり、朝起きた瞬間から憂鬱な気分になることもあります。
例えば好きな子に「Aくんってサイテー」と嫌われてしまったとします。
あなたは何がいけなかったのか悶々と考え、落ち込んでしまうことでしょう。できれば時間を元に戻して、嫌われる前の状態に戻したいと考えるでしょう
しかし、してしまったことは引っ込みがつきません。どんなに望んでも時間は過去には戻せません。
反省や後悔をすることも大事ですが、もっと大事なのは「これから」のこと。
先のことを考えるためには、いったん落ち込みモードから抜け出して、心をフラットな状態にしなくてはなりません。
そんなときに「長期的視点」を意識すると、心に余裕が生まれます。
1週間や1カ月くらいの短期的視点では「とりあえずカタをつける」あたりまでの施策しか思いつきません。1年、3年、できれば10年くらい先を見据えて「幸せになる」未来をイメージしてみるのです。
もしもそこに「彼女との結婚生活」が浮かんだのであれば、そこからさかのぼって「いつ結婚するか」具体化するのはたやすいはず。例えば1年後くらいには……と考えたのであれば、さらに近い未来へと軸を移動して「まずは謝って、これからのことを話し合おう」と冷静に「今からしたほうがいいこと」を導きだせるはず。
たとえ同じ選択になるとしても、短いスパンで決意するのと長期的視点から結論を出すのとでは、自分の中の意識が変わります。
「とりあえず」ではなく「これがベストな選択だ」と思えれば、自分の軸がブレなくなります。話し合いに応じる彼女にも、その信念は伝わるでしょう。
仕事においても長期的視点を持てば、目の前のルーティンワークに対する意識すらも変わります。「いつまでこんなこと続ければいいのか」と思いながら仕事をこなすより「修行だと思ってベストを尽くす」気持ちでいれば、つまらない仕事すら「意味がある」こととして取り組めます。
焦ったりその場しのぎでやりすごしていたら、つまらないことはつまらないまま、イヤなことはイヤなまま、あなたに無用なストレスを増幅させるだけ。
長期的視点から「今、このことと向き合うこと」に未来への道筋をつけてみることで、振り回されたり心がざわつくことなく、物事に取り組めるようになるのです。
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