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猛暑になるとアイスクリームが売れないってホント?

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平年より半月ほど早く梅雨明けした今年の日本列島。本格的な夏の到来を前に、すでに全国各地で猛暑日(35℃以上)が記録されている。

このままでいくと、今年の夏は記録的な猛暑になりそうだが、これにはニンマリの業界も多い。実は、気温と消費は密接な関係にある。ある試算によれば、7月~9月の平均気温が1度上昇すれば、数千億円もの経済効果があると言われているのだ。

その代表例がアイス業界だ。暑ければ暑いほど、アイスの売れ行きが上昇するのは当然といえる。

だが意外にも、ソフトクリーム、アイスクリームといった“クリーム系アイス”業界の人たちは、ガックリとうなだれているという。なぜか?

「カラ梅雨から一気に猛暑。ソフトクリームが最も売れる気温28℃、アイスクリームのブレイクライン29℃をあっさり通過してしまったんですよ。35℃ともなると、販売現場でもほんの数分で溶けてトロトロ……。これじゃ商売になりません」(中堅乳製品メーカー・営業担当)

実はクリーム系アイスは、“気温が暑すぎる”と売れなくなってしまうのだ。確かに、溶けてしまうのが早すぎるとベタベタになってしまい不快だし、ノドが渇いてしまうのもクリーム系アイスの宿命だ。

では、大笑いなのは誰かというと、かき氷、シャリシャリ系アイスの業界だ。こちらは、暑ければ暑いほどバカ売れ状態。加えて街の製氷店も、かなり儲かるという。

「私たちの業界は、気温31℃がブレイクライン。これを超えると大忙しになります。ただでさえここ数年、温暖化の影響で毎年プラス成長だったのが、今年は一気に大台の35℃超え! 氷だけでなく保冷用のドライアイスも、いくら用意しても追いつきません」(大阪市の老舗製氷店店主)

ガリガリ君は売れるけど、ハーゲンダッツはそれほどでもない? 今年はそんな夏になりそうだ。

(取材/近兼拓史)

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