コンフェデ杯で3連敗を喫した日本代表が、今度は東アジア杯(韓国)に臨む。
締め切り時点で招集メンバーは発表されていないけど、今回はJ1でプレーする選手を中心に代表チームを編成する方針で、顔ぶれはコンフェデ杯の“不動のメンバー”とはガラッと変わる。
聞くところによると、ザッケローニ監督は今大会を新たな戦力を発掘する場だと考えているらしい。でも、僕に言わせれば、いまさら何を言っているんだという感じだ。遅すぎるよ。
ザッケローニが日本代表の監督に就任してからもうすぐ3年。その間に若手を試す機会なんてたくさんあったはず。それなのに、“不動のメンバー”で戦い続けることを選んできたのは、ほかならぬザッケローニ監督自身だ。宮市(アーセナル)をはじめ代表に呼ぶだけ呼んで、出番を与えなかった選手もたくさんいる。結局、そのツケを今になって払わされているだけだ。
そういう意味でも、メンバーが大きく変わることを、勝てなかったときの言い訳にさせてはいけない。ノルマはあくまで優勝だ。
対戦するのは中国、オーストラリア、韓国といったアジアのライバル。世界で勝ちたいなら、常に勝っておきたい相手だ。ましてや、今はコンフェデ杯で3連敗した直後。新戦力を試すのは重要だけど、だからといって負けてもいいという話にはならない。どんな大会でも結果を求めるのがプロの仕事だろう。
今のところ、日本サッカー協会はコンフェデ杯同様、ザッケローニ監督に明確なノルマを課していないようだけど、もし再び3連敗したとしても監督を続投させるのかな。そこはかなり疑問が残る。
いずれにしても、惨敗したコンフェデ杯を見てもわかるように、来年のW杯本番に向け、チームの底上げは必要不可欠。東アジア杯は今までチャンスをもらえなかった選手たちの奮起に期待したい。
具体的に名前を挙げるなら、例えば、FWでは好調の大久保(川崎)や工藤(柏)。また、結果を出し続けているのに、一度も招集されていない柿谷(C大阪)や豊田(鳥栖)。ボランチも、遠藤(G大阪)はすでに33歳。世代交代の準備はしておいたほうがいい。代表常連の高橋(FC東京)なんて出場機会に飢えているだろう。層が厚いといわれる中盤でも、トップ下の(中村)憲剛(川崎)や山田(磐田)など、試す価値のある選手はいる。待望論の多い闘莉王(名古屋)みたいなリーダーシップを発揮できるベテランも必要だね。
彼らが“不動のメンバー”と比べ、能力的に劣っているかといえば、そんなことはない。十分やれるはずだし、使ってみてダメだったら次は呼ばなければいい。それだけの話だ。
ザッケローニが監督に就任してからの日本代表は選手間の競争があまりにも少なすぎた。そのせいで、コンフェデ杯で3連敗しても、選手たちはインタビューなどで「W杯本番に生かしたい」などと、自分がW杯でプレーすることを前提にした勘違い発言をしている。
だから、今回チャンスをもらった選手たちには、ぜひ東アジア杯で優勝して、ザッケローニ監督に「また使ってみよう」と思わせ、さらに“不動のメンバー”にも「ヤバい」と思わせてほしいんだ。
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聞くところによると、ザッケローニ監督は今大会を新たな戦力を発掘する場だと考えているらしい。でも、僕に言わせれば、いまさら何を言っているんだという感じだ。遅すぎるよ。
ザッケローニが日本代表の監督に就任してからもうすぐ3年。その間に若手を試す機会なんてたくさんあったはず。それなのに、“不動のメンバー”で戦い続けることを選んできたのは、ほかならぬザッケローニ監督自身だ。宮市(アーセナル)をはじめ代表に呼ぶだけ呼んで、出番を与えなかった選手もたくさんいる。結局、そのツケを今になって払わされているだけだ。
そういう意味でも、メンバーが大きく変わることを、勝てなかったときの言い訳にさせてはいけない。ノルマはあくまで優勝だ。
対戦するのは中国、オーストラリア、韓国といったアジアのライバル。世界で勝ちたいなら、常に勝っておきたい相手だ。ましてや、今はコンフェデ杯で3連敗した直後。新戦力を試すのは重要だけど、だからといって負けてもいいという話にはならない。どんな大会でも結果を求めるのがプロの仕事だろう。
今のところ、日本サッカー協会はコンフェデ杯同様、ザッケローニ監督に明確なノルマを課していないようだけど、もし再び3連敗したとしても監督を続投させるのかな。そこはかなり疑問が残る。
いずれにしても、惨敗したコンフェデ杯を見てもわかるように、来年のW杯本番に向け、チームの底上げは必要不可欠。東アジア杯は今までチャンスをもらえなかった選手たちの奮起に期待したい。
具体的に名前を挙げるなら、例えば、FWでは好調の大久保(川崎)や工藤(柏)。また、結果を出し続けているのに、一度も招集されていない柿谷(C大阪)や豊田(鳥栖)。ボランチも、遠藤(G大阪)はすでに33歳。世代交代の準備はしておいたほうがいい。代表常連の高橋(FC東京)なんて出場機会に飢えているだろう。層が厚いといわれる中盤でも、トップ下の(中村)憲剛(川崎)や山田(磐田)など、試す価値のある選手はいる。待望論の多い闘莉王(名古屋)みたいなリーダーシップを発揮できるベテランも必要だね。
彼らが“不動のメンバー”と比べ、能力的に劣っているかといえば、そんなことはない。十分やれるはずだし、使ってみてダメだったら次は呼ばなければいい。それだけの話だ。
ザッケローニが監督に就任してからの日本代表は選手間の競争があまりにも少なすぎた。そのせいで、コンフェデ杯で3連敗しても、選手たちはインタビューなどで「W杯本番に生かしたい」などと、自分がW杯でプレーすることを前提にした勘違い発言をしている。
だから、今回チャンスをもらった選手たちには、ぜひ東アジア杯で優勝して、ザッケローニ監督に「また使ってみよう」と思わせ、さらに“不動のメンバー”にも「ヤバい」と思わせてほしいんだ。
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