「織田裕二、初の父親役!」ってことで、話題に挙がっているドラマ「Oh, My Dad!!」。ご覧になったでしょうか? 初回放送は、15分拡大スペシャル。
番組冒頭から「夢を追う40歳」「妻がいなくなる」「子供とふたりの放浪生活」という実にドラマ的で“王道”とも言えるそのストーリーに「ああ、なんだか、よくある話だな」と思っていたのですが、突然、衝撃映像が挟み込まれてくるのです。
今回は、「Oh, My Dad!!」の衝撃部分、そして、ドラマの魅力をご紹介します。
短い台詞しか喋らない長谷川京子
「Oh, My Dad!!」の衝撃映像。まず、挙げなければならないのは、長谷川京子のブレない演技でしょう! 2000年にスペシャルドラマ「らぶ・ちゃっと」でドラマデビューしてからというもの、モデルの頃の人気と美貌をフルに生かして、ドラマ出演、映画出演を果たして来た長谷川京子。
TBSの「SCANDAL」では、名だたる女優陣に並び、女優然とした活動をなさっていましたが、その肩書きと芝居には大きな落差がありました。お気づきの方も五万といるでしょうが、「どんな台詞もすべて一本調子」という女優としてかなり致命的なその芝居に、「下手こそ彼女のキャラクター」とまで囁かれてもしかたない有様でした。
そこへ来て、このドラマ「Oh, My Dad!!」では、仕事で成功したが恋愛ではまだ成功していない38歳のキャリアウーマンを演じています。「あぁ〜、またハセキョーなのかぁ」とキャスティングを見ただけで、その期待感はグンと下がった方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、本作では「極力、彼女の台詞を減らす」という対策をとり、彼女の三文芝居をなるべく晒さないよう、努力しているではありませんか! 冒頭に“王道”のストーリーだと述べましたが、やはり“俳優”織田裕二が画面に登場すると、ストーリー自体がとても引き締まったように感じるのも事実。それだけ見えない説得力を持つ織田裕二とやりあうのが、長谷川京子です。「役不足でしょ!」と心配していたのですが、彼女の台詞の量があまりにも少ないことで、その“役不足”感がうやむやになり、心配していたよりはいい結果になっていました。
とはいうものの、八嶋智人さんとのやりとりでは、その力の差が露呈するというシーンもありました。まさに、衝撃のシーンです。今、役者を目指している役者の卵の皆さんは、是非とも彼女の芝居を見て「一言でも台詞を発することはこんなに難しいことなんだ」と学び、あるいは、「向いていないことはやるもんじゃない」ということを強く胸に刻み込んだ方がいいでしょう。
子供がやっちゃう衝撃の行動
そして、次に挙げる衝撃映像は、第1話の終盤にやってきます。そこまで実に“王道”なストーリーが展開されるのですが、「あ〜、そうか! このシーンをやりたかったから、それまでを王道に描いていたのか!!」と思えるような衝撃。
それは、織田裕二扮する元一の息子・光太が、ある行動をとるシーンです。それまで、子供らしく描かれていたこの光太くんが、無邪気にその行動に出てしまいます。彼の姿を見ていると、ドラマとは言え、「マジで!?」「それ、やっちゃう!?!?」と思わず、テレビに向かって叫んでしまいました。
日本テレビ系列で放送中の水曜ドラマ「Woman」も、「見ていると落ちてしまう」という視聴者が多いと聞きます。確かに、番組全編にそこはかとなく漂う“陰”の空気は視聴者の気分を落とすドラマです。一方、「Oh, My Dad!!」は全編に渡り、“陽”の空気が漂っています。織田裕二さんの“織田裕二感”(「世界陸上」のMCのイメージとでも言えば良いでしょうか? )も手伝って、どこかクスッと笑いながら見ることができるのです。
そんな“見やすい”ドラマの終盤に、子役の衝撃的な行動を持って来るとは、なかなか香ばしい演出ではないでしょうか。
初回視聴率は、13.3%とそこまで奮わなかったものの、今回紹介した“衝撃シーン”の類いが毎回飛び出したなら、徐々に話題になるのではないでしょうか。この夏に織田裕二を感じて、さらに暑い夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。とにかく、まずは、短い台詞でも実力が見え透いてしまう長谷川京子を見るべきです!!
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短い台詞しか喋らない長谷川京子
「Oh, My Dad!!」の衝撃映像。まず、挙げなければならないのは、長谷川京子のブレない演技でしょう! 2000年にスペシャルドラマ「らぶ・ちゃっと」でドラマデビューしてからというもの、モデルの頃の人気と美貌をフルに生かして、ドラマ出演、映画出演を果たして来た長谷川京子。
TBSの「SCANDAL」では、名だたる女優陣に並び、女優然とした活動をなさっていましたが、その肩書きと芝居には大きな落差がありました。お気づきの方も五万といるでしょうが、「どんな台詞もすべて一本調子」という女優としてかなり致命的なその芝居に、「下手こそ彼女のキャラクター」とまで囁かれてもしかたない有様でした。
そこへ来て、このドラマ「Oh, My Dad!!」では、仕事で成功したが恋愛ではまだ成功していない38歳のキャリアウーマンを演じています。「あぁ〜、またハセキョーなのかぁ」とキャスティングを見ただけで、その期待感はグンと下がった方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、本作では「極力、彼女の台詞を減らす」という対策をとり、彼女の三文芝居をなるべく晒さないよう、努力しているではありませんか! 冒頭に“王道”のストーリーだと述べましたが、やはり“俳優”織田裕二が画面に登場すると、ストーリー自体がとても引き締まったように感じるのも事実。それだけ見えない説得力を持つ織田裕二とやりあうのが、長谷川京子です。「役不足でしょ!」と心配していたのですが、彼女の台詞の量があまりにも少ないことで、その“役不足”感がうやむやになり、心配していたよりはいい結果になっていました。
とはいうものの、八嶋智人さんとのやりとりでは、その力の差が露呈するというシーンもありました。まさに、衝撃のシーンです。今、役者を目指している役者の卵の皆さんは、是非とも彼女の芝居を見て「一言でも台詞を発することはこんなに難しいことなんだ」と学び、あるいは、「向いていないことはやるもんじゃない」ということを強く胸に刻み込んだ方がいいでしょう。
子供がやっちゃう衝撃の行動
そして、次に挙げる衝撃映像は、第1話の終盤にやってきます。そこまで実に“王道”なストーリーが展開されるのですが、「あ〜、そうか! このシーンをやりたかったから、それまでを王道に描いていたのか!!」と思えるような衝撃。
それは、織田裕二扮する元一の息子・光太が、ある行動をとるシーンです。それまで、子供らしく描かれていたこの光太くんが、無邪気にその行動に出てしまいます。彼の姿を見ていると、ドラマとは言え、「マジで!?」「それ、やっちゃう!?!?」と思わず、テレビに向かって叫んでしまいました。
日本テレビ系列で放送中の水曜ドラマ「Woman」も、「見ていると落ちてしまう」という視聴者が多いと聞きます。確かに、番組全編にそこはかとなく漂う“陰”の空気は視聴者の気分を落とすドラマです。一方、「Oh, My Dad!!」は全編に渡り、“陽”の空気が漂っています。織田裕二さんの“織田裕二感”(「世界陸上」のMCのイメージとでも言えば良いでしょうか? )も手伝って、どこかクスッと笑いながら見ることができるのです。
そんな“見やすい”ドラマの終盤に、子役の衝撃的な行動を持って来るとは、なかなか香ばしい演出ではないでしょうか。
初回視聴率は、13.3%とそこまで奮わなかったものの、今回紹介した“衝撃シーン”の類いが毎回飛び出したなら、徐々に話題になるのではないでしょうか。この夏に織田裕二を感じて、さらに暑い夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。とにかく、まずは、短い台詞でも実力が見え透いてしまう長谷川京子を見るべきです!!
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