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男なら知っておくべきAGA=男性型脱毛症の基礎知識

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最近、テレビCMなどでも耳にする機会の増えた、「AGA」という言葉。

男性型脱毛症を意味するAGAだが、いったいどんなメカニズムで発症するのか? 頭髪医療の第一人者、東京メモリアルクリニック・平山の佐藤明男院長に聞いた。

「旧来、男性の体質的に起こる薄毛を総称してAGAと呼んでいます。その原因の多くは遺伝であるといわれています。ただ、原因となる責任遺伝子は数個あって、男性型脱毛症は複数の遺伝子が絡み合って起こるといわれています。でも、遺伝的に早いか遅いかはありますが、正常な睾丸機能を持っている人は、いずれAGAになるんですよ」

AGA発症と“睾丸機能”に、いったいどんな関係性があるというのだろうか。

「もともと睾丸からはテストステロンという男性ホルモンが分泌されています。これが主に男らしさ、いわゆる外性器の発達、あるいは筋肉や骨格が隆々としてくる、 ほかにも精子を作ったりといったことをつかさどっています。言うなれば、子孫を残すためのあらゆるものを促進するホルモンです。このテストステロンが思春期以降、ジヒドロテストステロン(DHT)という悪玉のホルモンに転換されます。人によってはその作用が強く、特にDHTが毛乳頭にいくと毛周期を短くするTGF−βというタンパク質を作り出します」

ホルモンの影響を受ける“毛周期”について、佐藤先生はこう解説する。

「ひとつひとつの毛穴では、髪が生えて、長く伸びては抜け、そこからまた細くて短い産毛が生えて、それが長く太くなっていずれ抜ける。これをおよそ6、7年の周期で繰り返します。このサイクルを毛周期といいます。ところが、毛周期が短くなると、成長する前に髪が抜けてしまいます。これが連続して起こると、髪の毛が見えなくなってくる。そして、ハゲてしまうんですね」

では、ハゲやすい人には何か傾向があるのか。

「DHTが多ければハゲるということではなく、少しの量でも敏感に感じて、DHTの作用が強くなる人がいるということです。というのは、薄毛の原因である多因子遺伝のなかの一番重要な遺伝子に、X染色体遺伝子というのがあります。このなかに男性ホルモン受容体遺伝子があり、その受容体には、血液によって流れてきたテストステロンもDHTもつきます。その受容体の活性の高い方だと、男らしさもつかさどるし、ハゲも促進してしまうんです」

ハゲと男らしさは表裏一体……なんとも悩ましい話だ。

(取材/頓所直人、興山英雄)

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