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イタリア人も遠足の前に熱を出すヤツはいるらしい【ジョバンニ・アレヴィ インタビュー】vol.3

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 いろいろと破格なイタリア人の天才ピアニスト、ジョバンニ・アレヴィ(Giovanni Allevi)。クラシック形式のコンサートにもかかわらず、Tシャツにジーンズで演奏し「老人の評論家たちを渋い顔にさせた」という常識破りなスタイルもさることながら、そのアーティストとしての実力、人気も折り紙つきだ。

 約2年半ぶりの日本ツアー、最終公演とサイン会が終わった直後のロングインタビューを、たっぷりとお送りしよう。

⇒vol.2「頭の中に住んでいる美女は元気ですか?」http://nikkan-spa.jp/464118

――今回のツアーは滞在が2週間と、これまでで最長でした。ツアーを終えての感想はいかがですか?

ジョバンニ:ベリー、スバラシイ(英語と日本語で)。実はツアー開始から最初の10日間は、38度、39度の高熱が続きました。これまでの人生で、ここまで熱が続いたことはなく、4回も病院に行ってしまいましたね(笑)。コンサートをしては病院に行き、コンサートをしては病院に、の繰り返し。自分でも、どんな症状なのかまったくわからない。これは日本に来れたのが狂気のようにうれしくてうれしくて仕方がなくて熱が出たんじゃないかな、と思っています。

――なるほど。日本では「遠足の前になると熱が出る」という症状があるんですが、イタリアでも同じようなことはありますか(笑)。

ジョバンニ:そうそう、遠足!!(笑)。イタリアも同じですね!

――そういえば、ジョバンニさんはパニック障害をお持ちでしたが、あれから改善していますか?

ジョバンニ:とにかく、パニックの症状というのはいつも自分の中にあるんです。でも、ピアノを演奏しているときだけはそれが消えてくれる。でも、それ以外のとき、部屋にいようが何をしていようが、パニックは常にあります。

 イタリアで(精神医学系の)学会があるときに、呼ばれることがあるんです。パニック障害があるということで。でも、それを話すのはとてもイヤです(笑)。「あなたはパニック障害を立派に克服されましたけど」と聞かれるんですが、いや、全然克服なんてしていないんですよ(笑)。

――なるほど。それで、2週間、日本を見て回ってみての印象は?

ジョバンニ:そうですね。長い間、日本にいれたのもうれしいのですが、なによりも日本のいろいろな美しいところを観れました。いままでは東京などの都会しか知らなかったのですが、鹿児島の火山(桜島)を観たり、指宿の薩摩伝承館(2008年オープンの美術品展示施設)を観たり、金沢でお祭り(金沢百万石祭りのこと)を観たり、宮崎で招待されたホテルのコンサート会場の後ろが竹林だったり、といろんなところを観れました。

 また、その中でいろいろな人たちと出会うことができたのもまた、素晴らしい経験でした。

 何よりもたくさん食べましたね(笑)。ソバ、「ウドング」(うどんのこと)、シャブシャブ、カツドン(笑)(日本語で)。

――一番おいしかったのは何ですか?

ジョバンニ:うどんですね。うどんのスープにすごくこだわりを持つようになりまして、カツオ出汁と昆布出汁を食べ比べて、昆布出汁が大好きになりました。ボクハニホンジンカモシレナイ(日本語で)。

⇒vol.4「ツイッターのイタリア語読みはツイッテル?」http://nikkan-spa.jp/464159

<取材・文/織田曜一郎(本誌) 通訳/堂満尚樹>



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